ローソンエンタテインメントは、資料作成業務の効率化と品質の均一化を目的に、AI搭載資料自動生成サービス「イルシル」を採用した。3月2日、イルシルが発表した。企画の核となる構成案の作成を自動化することで、資料作成にかかる工数の削減と、組織全体の創造性の最大化を目指す。
ローソンエンタテインメントでチケット事業やエンタメ物販サービスなどを担う部署では、自社サービスを顧客にとってより価値のあるものへ進化させるため、日々多岐にわたる企画立案を行っている。社内戦略やユーザーの反応、現場の課題などをロジカルな企画書に落とし込み、経営層へ提案する文化がある一方、膨大な案件数に伴う資料作成のスピードアップとコストパフォーマンスの向上は大きな課題となっていた。
特に負担となっていたのが、白紙の状態から構成を練る「0から1」の作業だ。また、システム、営業、法務といった関連部署ごとに資料をカスタマイズして説明・調整を行う必要があり、ベースとなる企画書のマイナーチェンジ作業にも多大な時間を要していた。作成者のスキルによってデザインや品質にばらつきが生じていたことも、ツール導入を検討する強い動機となった。
複数のツールを比較検討する中でイルシルを選定した決め手は、日本のビジネスシーンに適したデザイン性と出力スピードだ。海外発のツールと比較して、日本の企業文化において上層部にも受け入れられやすい清潔感のあるデザインが素早く生成される点や、手直しの少なさを高く評価した。また、予算管理がしやすい定額制の料金体系であることも、社内決裁をスムーズに進める要因となった。
導入後の研修を通じて、AIアシスタント「Copilot」で作成した構成案をイルシルに流し込む連携手法を習得したことで、実務への活用イメージが明確になった。内容の精度が求められる案件では、複数のAIを掛け合わせる手法が最も効果的であると判断した。現在は、1ページ単位での構成案作成やアイデアのイメージ化など、日常業務の中で即戦力として活用している。
ローソンエンタテインメントは、イルシルの活用により削減された時間を、本来注力すべき新たなエンタテインメントの企画立案に充てる。今後は資料作成のさらなる効率化を進め、現場の生産性を高めることで、より多くの感動を届けるサービスの創出につなげていく。
今回の導入について、ローソンエンタテインメントは、資料のデザインや品質が個人のスキルに依存していた課題が解消され、作業時間の短縮と品質の均一化が図れると期待を寄せている。また、AIへの細かな指示で求めるデザインのスライドを柔軟に生成できる点や、豊富なテンプレートが用意されている点も、業務効率化における大きな魅力だとしている。