雪印メグミルク、生成AI活用でデザイン開発期間を大幅短縮

2026年3月2日21:30|ニュースCaseHUB.News編集部
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 雪印メグミルクは、商品デザインの生成と評価を行う「Crepo パッケージデザインAI」を採用した。3月2日、同AIを提供するプラグが発表した。マーケターとデザイナーがAIを通じてデザイン案を共創する新たな手法を取り入れることで、デザイン開発の方向性を早期に明確化し、開発期間の大幅な短縮につなげる。

 雪印メグミルクは、2026年3月1日に発売した「torochi チーズソース モッツァレラチーズ入り」および「torochi チーズソース 濃い味」のリニューアルにあたり、従来とは異なる開発手法の確立を目指していた。そこで、デザイン生成と消費者調査の結果を学習した評価機能を併せ持つCrepo パッケージデザインAIの活用を決めた。

 今回のデザイン開発では、まず商品コンセプトの共有とAIを用いたワークショップを実施。その後、雪印メグミルクのマーケターとプラグのデザイナーが、1週間で200案以上のデザイン案を生成した。開発の初期段階でマーケター自身もデザイン生成に関与することで、これまでにない幅広い案を検討できた。

 生成された大量のデザイン案をもとに議論を重ね、目指すべきデザインの方向性がより具体的なレベルで共有された。その後、デザイナーがイラストやレイアウトを完成させ、最終的な絞り込みには消費者の反応を予測する評価AIを活用した。従来の消費者調査に代わってAIで訴求点の伝わり方を確認したことで、コストと時間を抑えながら効果的なデザインを決定できた。

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生成AIで作成したデザインからデザイナーがデザイン案を制作

 雪印メグミルク乳食品事業部チーズグループの長嶋香奈氏は、これまで文字や既存商品で伝えていたイメージをAIで自ら具現化できたことで、細かいニュアンスまで共有できたと話す。幅広い案を議論する過程で「作りたいデザインの解像度が上がっていくと感じた」とした上で、評価AIについても消費者の認識を、根拠を持って説明できる点が評価されている。今後は、今回の商品以外にも得られたアイデアや気づきを活かしていく考えだ。

 今回の取り組みを通じて、雪印メグミルクはマーケターの想いを迅速に可視化し、より創造的な開発プロセスを実現した。今後もAIを活用した効率的かつクリエイティブな商品企画の推進が期待される。

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