EdTech企業のレアジョブは6月11日、生成AIで英会話レッスン後の復習を効率化する「AIレッスンレポートβ」をリリースし、「レアジョブ英会話」の一部の受講者向けに提供を開始したと発表した。AIレッスンレポートβの開発にはAWSのマネージド型生成AIサービス「Amazon Bedrock」を活用した。
レアジョブグループは、2023年4月にリリースした生成AIを活用して英会話をサポートする「レッスンAIアシスタント機能(β)」や、AIで自動採点を行うスピーキングテスト「PROGOS」などで、AIを活用した学習体験の向上に取り組んできた。
今回開発したAIレッスンレポートβは、レッスン中に録音された会話の音声をAIで文字起こしした上で分析し、発話内容のスコア化やおすすめの表現を提示し、レッスン後の復習をサポートする機能。これまでレッスンレポートは講師が自身で作成したメモを基に一から作成しており、1~3件程度の指摘が限界だったというが、AIレッスンレポートβでは、録音された音声から発話速度や発話単語数などの各種スコアを自動で算出し、文字起こしされたレッスン内容を基に平均10件ほどの指摘・指導が可能になったという。この機能を活用することでレッスン中は受講者、講師とも会話に専念でき、レッスン後の講師の負担を軽減できるとしている。
AIレッスンレポートβ開発にあたっては、多くのトークンを処理でき、高精度に結果を出力できること、セキュリティのガバナンスレベルを下げずに自社顧客に提供できることの2点を重視し、Amazon Bedrockを採用したという。過去のレッスン中の音声データ、学習フィードバックの仕組みと組み合わせてAIレッスンレポートβをつくり上げた。
レアジョブテクノロジーズ執行役員CTOの羽田健太郎氏は、「生成AIを使った取り組みを検討する中で、当社が抱えていたセキュリティ、ガバナンス、品質などの課題がAmazon Bedrockの登場により解決し、さまざまな挑戦ができるようになった。今後はよりさまざまな領域での活用に挑戦し、新たな学習体験を提供していきたい」とコメントしている。
ニュースリリースURL
https://www.rarejob.co.jp/news/rarejob/2024/0611/26121/