小田急電鉄が生成AIで議事録作成と社内情報検索を効率化

2024年12月23日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 小田急電鉄が、業務効率化のため、アクロクエストテクノロジーの生成AIソリューション「AcroChatAI」を導入した。アクロクエストテクノロジーが12月20日に発表した。

 小田急電鉄は、東京都心と神奈川県を結ぶ鉄道事業を中心に、不動産、生活サービスなど多岐にわたる事業を展開している。同社は「UPDATE 小田急~地域価値創造型企業にむけて~」という経営ビジョンのもと、沿線地域に新しい価値を創造することを目指しており、経営基盤強化のためにデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進している。その一環として、AI利活用による業務効率化に取り組んでいる。

 同社では、会議後の議事録作成にかかるコスト削減が課題となっていた。この課題を解決するため、AcroChatAIを導入した。このソリューションは、MicrosoftのAzure OpenAI ServiceとAzure AI Searchを組み合わせて活用し、社内ナレッジを基にしたAIアシスタントを構築する。アクロクエストテクノロジー独自の日本語検索ノウハウで、日本語特有のドキュメント検索の課題に対応できる点が選定理由となった。また、Teams会議のトランスクリプトデータを活用し、議事録を自動生成できる機能も導入の決め手となった。さらに、Azure OpenAI Serviceはセキュリティ面でも安心して利用でき、既存の社内システムとの親和性も高いことから、スムーズな導入が見込めた。

 導入の結果、AcroChatAIは議事録作成コストの削減に貢献し、生成AIを活用した社内情報資産の検索にも活用され、社員の業務効率を向上させる効果が出ている。小田急電鉄独自の専門用語や情報にも対応しており、幅広い業務での生成AI活用と業務全体の効率化と質の向上が期待される。

 小田急電鉄の担当者は、AcroChatAIの導入で、社内情報検索において必要な情報を迅速に抽出でき、情報収集時間の短縮と業務効率の向上が見込まれると述べている。また、議事録作成においても、自動要約機能が業務効率化に貢献すると期待しており、今後は社内における利用範囲を積極的に広げ、多くの社員がその恩恵を実感できるようにする。

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