中日本高速道路(NEXCO中日本)は「Spectee Pro」を導入し、災害対応を強化した。1月16日にSpecteeが発表した。
NEXCO中日本東京支社道路管制センターでは、事故や渋滞などの道路交通状況を把握し、顧客への迅速な情報提供と関係機関への指示・要請を業務としている。従来の情報収集はパトロールカーや緊急電話からの通報に依存していたため、より多くの情報収集手段を模索していた。そのような中、Spectee Proのトライアル中に、高速道路脇の一般道から撮影された車両火災の画像により、道路構造物の損傷を迅速に把握し対応できたことがあり、そのことを評価して導入を決めた。
Spectee Proは、SNS、気象情報、自動車のブレーキ・速度計・カーナビなどのプローブデータ、全国1万台以上の道路・河川カメラなどを解析し、災害や危機を迅速に収集、可視化、予測するAIリアルタイム防災・危機管理サービス。必要な情報をリアルタイムで通知し、AI技術やマップ機能で正確かつ整理された情報を瞬時に入手できる。
当初は事故や渋滞時の情報把握を目的としていたが、現在はSpectee Proはを自然災害発生時にも活用している。同社の管轄エリアである東名・新東名高速道路の情報を得るために、Spectee Proの検索機能で高速道路名や県名、「自動車」などのキーワードを設定し、必要な情報のみを収集している。これにより、事故、渋滞、冠水などの情報をリアルタイムで監視し、迅速な対応につなげている。
たとえば、災害で道路が崩落した場合、Spectee Proの写真で実際の状況を確認してから通行止めなどの判断が可能になり、適切な対応ができるようになった。特に、近年増加している豪雨被害において、冠水状況の把握に役立っている。2024年6月の東海地方豪雨では、新東名浜松SAで冠水が発生した際、監視カメラでは状況が確認できなかったが、Spectee Proの写真で現場を確認し対応できた。また、トンネル火災が発生した際には、監視カメラが煙で視界不良になったが、Spectee Proの動画と写真で現場の状況を把握し、迅速な対応が可能となった。
中日本高速道路は「Spectee Proの導入で、事故や渋滞、災害といった情報を早期に察知し、社内で共有、迅速に対応する体制を構築できた。今後は、Spectee Proをさらに活用し、事故や災害に対し迅速かつ適切な対応を行うことで、より安全で安心できる快適な高速道路空間を提供することを目指す。