富士丸産業が、営業対応の迅速化とノウハウの蓄積のために、AIチャットボットを採用した。ユニキャストが、3月12日に発表した。
水中ポンプに特化した機械レンタル会社の富士丸産業は、全国からのレンタル依頼に対応している。同社は、営業人材の不足や、商品知識が担当者により異なり、顧客への最適な提案や見積もり提示に時間を要する課題を抱えていた。また、属人化でノウハウ保持者への依存度が高く、リードタイムの長期化や機会損失の可能性も懸念されていた。さらに、関連業界全体で営業人材不足の長期化が見込まれる中、組織的にノウハウを蓄積・活用できる仕組みの導入が急務となっていた。
富士丸産業は、営業サポートの強化と業務効率化を目指し、ユニキャストが提供するAIチャットボット機能を活用した営業サポートAIシステムを導入した。本システムは、社内に蓄積された膨大な商品情報や提案事例を一元的にデータベース化し、AIチャットボットを通じ全社員が迅速かつ一貫性のある情報を取得できるようにする。これにより、属人的な知識を組織の資産へと転換し、長期的な営業人材不足への備えを強化する。
ユーザーインターフェースには、ユニキャストとデジタル・フロンティアが共同開発したフォトリアルなアバター「KSIN」が採用された。親しみやすいアバターにより、利用者の心理的なハードルを下げ、「まずはチャットボットに聞いてみる」という習慣を醸成しやすく、インタラクションの満足度向上や提示された情報の理解度を高める効果が期待されている。アバターへのQ&Aを繰り返すことで、「アバターに教え、アバターを育てる」感覚で利用でき、社内知見蓄積サイクルの加速も見込まれる。
本システムの導入で、リードタイムの短縮による受注率向上と顧客満足度の向上が期待できる。また、クラウド上で拡張が容易なアーキテクチャのため、事業拡大や製品ラインナップの増加にも柔軟に対応可能である。富士丸産業は将来的には、自社のWebサイト上への生成AIを活用したチャットボットの配置を予定している。これを使い、顧客からの問い合わせに対し迅速な応答、自動応答による人件費削減、24時間365日対応を目指す。さらなるAIチャットボットの活用で、営業担当者の負担軽減と、接客の満足度の向上を図る方針だ。
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