マクシスコーポレーション、販売分析にAI活用 属人化解消し戦略立案を迅速化

2025年12月9日18:21|ニュースCaseHUB.News編集部
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 マクシスコーポレーションは、営業現場でのデータ活用を推進するため、対話型データ分析AIエージェント「Srush AI」を採用した。12月9日、Srushが発表した。膨大な商品データの分析業務を効率化し、属人化の解消と戦略立案のスピードアップを図る。

 マクシスコーポレーションは、鉄鋼商社メタルワンのグループ企業として、重機・建機部品や特殊鋼などを扱う専門商社だ。特に建機部品事業では常時1万点を超える部品を在庫し、迅速な供給体制を強みとしている。

 同社ではこれまで、取り扱う商品の販売データを基幹システムで管理していたが、商品種別ごとの詳細な分析は各営業担当が個別に行っていた。そのため、日々の営業活動に追われて十分な分析時間を確保できず、過去のデータ比較や顧客分析、要因分析が手薄になっていた。また、分析手法が属人化し、組織全体として分析にかかる工数が増加している点も課題だった。

 こうした課題を解決するため、データ分析を支援するSrush AIの採用を決めた。選定にあたっては、1カ月間のトライアルを実施し、データ入力の手軽さと分析結果が出るまでの速さを評価した。また、営業部門が実際に使用した際、日常的な資料作成業務を効率化できるだけでなく、従来の分析手法では見落としていた新たな気づきが得られた点も決め手となった。

 今後は、過去数年分の販売実績や予算データ、各種マスタデータを活用し、支店別や個人別の売上分析、顧客分析、商品分析の効率化を進める。資料作成時間を削減しつつ、戦略立案の質を高めたい考えだ。

 マクシスコーポレーション建機部品事業部営業企画部業務推進課の島田英夫氏は、「これまでは分析業務の習熟度に個人差があり、統一された手法も確立されていなかった。営業所員からも分析作業が負担だという声が上がっていた。Srush AIの導入により、データ入力の簡便性と分析結果の即時性に可能性を感じている。今回の導入をデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の第一歩としたい」としている。

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