日本コムシンクは、jinius(ジニアス)が提供するAI共創型採用プラットフォーム「yomitoki(ヨミトキ)」を導入した。5月11日、jiniusが発表した。面接官の判断と情報連携を支える基盤を構築し、面接データを活用した再現性のある採用プロセスの確立を目指す。
日本コムシンクは、1985年に設立された大阪に本社を置くIT・DXコンサルティング、システム開発、BPO事業を行う企業だ。同社では、事業成長に伴う採用強化により、面接官の役割が重要性を増していた。一方で、面接官は通常業務と並行して選考を行っており、面接中の記録と対話の両立や、面接後の申し送り書作成に多大な時間を要することが課題となっていた。従来、内容の整理を含めた申し送り書の作成には1時間以上を費やすこともあり、組織として面接情報を蓄積・活用する仕組みも不足していた。
yomitokiの採用にあたっては、AIによる客観的な分析と自動サマリー機能を評価した。導入により、面接ログが自動で保存・整理されるようになったことで、申し送り書の作成時間は従来の1時間以上から約10分へと短縮された。情報の抜け漏れも抑制され、最終面接官へ正確かつ迅速に情報を連携できる体制が整った。
また、面接での発言が自社の採用基準のどの観点に紐づくのかをAIが明確化することで、面接官は自身の判断根拠を言語化しやすくなった。AIの分析と自身の見極めを照らし合わせることで、判断における迷いが軽減され、面接官が候補者との対話そのものに集中できる環境を実現している。
日本コムシンク取締役兼バリューアップセンター・センター長の米坂安代氏は、同サービスにより面接で得られた情報の要点が明確になり、採用基準に沿った判断の納得感が高まったと説明する。今後は蓄積されたデータを活用し、実際に活躍している人材の特性分析を通じて採用基準を継続的に見直すなど、さらなる見極め精度の向上を図る。