CPAエクセレントパートナーズは、運営する複数の学習・キャリア支援サービスにおける共通ID管理基盤を構築した。システム基盤として、TC3が提供する「Tactna」とOktaの「Auth0」を採用している。5月12日、TC3が発表した。分断されていたユーザー体験を統合し、セキュリティとデータ活用の最大化を図る。
同社は会計人材育成の「CPA会計学院」やオンライン学習「CPAラーニング」、キャリア支援の「CPAジョブス」など、登録者総数約80万人のプラットフォームを運営している。従来、各サービスは個別に最適化されていたが、利便性の向上と「会計ファイナンス人材のインフラ」というビジョンの達成に向け、一つのIDで全てのサービスを利用できる統合認証基盤の構築を計画した。
採用にあたっては、フルスクラッチ開発と比較してコストと期間を大幅に抑えられる点を評価した。グローバル標準の認証機能を備えるAuth0に加え、柔軟なユーザー属性管理とID移行を支援する「ID統合モジュール」を持つTactnaを組み合わせることで、技術的な不確実性を排除した。
導入プロジェクトでは、既存ユーザーの移行と名寄せが最大の難関となったが、受講生番号をログイン識別子として継承するなど、利便性の維持に配慮した。2025年10月から11月にかけて段階的なリリースを実施し、通常は1年ほど要する大規模な統合を約5カ月で完遂した。
導入の効果として、初期コストをスクラッチ開発の見積もりから3分の2削減したほか、開発期間を50%短縮することに成功した。強固な認証基盤が整ったことで、今後はAIエージェントの提供やデータを活用した次世代サービスの提供へリソースを集中させる。
CPAエクセレントパートナーズCTOの小川敏一氏は、「Tactnaの移行モジュールの存在は極めて重要だった。共通IDという強固な土台により、ユーザー体験のさらなる向上とガバナンスの強化を加速させていく」と話している。