三菱電機、人事AI基盤で世界15万人のデータ統合 作業工数6割超削減へ

2026年9月14日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 三菱電機は、BAKUTANが提供する人事AIプラットフォーム「BAKUTAN OS」を採用した。9月10日、BAKUTANが発表した。世界200以上のグループ会社における約15万人分の人財データを共通フォーマットに自動統合し、データ統合工数を従来比で60%以上削減する見込みだ。あわせて、社内公募制度におけるマッチング支援など戦略人事の実行力向上を図る。

 三菱電機グループは、世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、グループ全体の人財データを可視化する「グローバル人財情報基盤」の整備を進めている。しかし、グループ各社が独自の制度やシステムで人財情報を管理しているため、共通フォーマットへの統合には多大な工数を要していた。さらに、職務経歴書や面談記録など個人の特性が表れる非構造データは形式が定まっておらず、蓄積されていても横断的な活用が難しい点が課題となっていた。

 こうした課題を解決するため、三菱電機はBAKUTAN OSの採用を決定した。同プラットフォームは、組織内の定量データと定性データを繋ぐ「HRデータオントロジー」を中核とする。HRデータオントロジーとは、所属、職務、スキル、経験、評価、キャリア志向といった人財に関するデータの意味や相互関係を定義し、形式や管理場所が異なる情報を「人」を軸に共通の文脈で結び付けるためのデータモデルだ。これにより、既存システムを刷新することなく、構造化データと職務経歴書・面談記録などの非構造データを横断的に活用できる。BAKUTANが持つ人財情報基盤の統合からデータ活用までを一貫して担える技術力を評価した。

 今回の取り組みでは、2段階のアプローチで人財マネジメントの高度化を進める。第1段階として、プラットフォーム上で稼働するAIエージェントが各社固有の非構造データを解析し、高精度な比較や分析が可能なデータへと変換して共通フォーマットに自動統合する仕組みを構築した。これにより、データ統合に伴う作業工数を従来比で60%以上削減できる見込みとなった。

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三菱電機におけるBAKUTAN OS活用の概要

 第2段階として、次世代経営層候補人財向けのジョブポスティング制度(社内公募)におけるマッチング高度化に着手した。統合された人財情報と応募情報、求人ポジションのデータを結び付け、スキルや経験だけでなく志向性や行動特性まで多面的に分析して適合度を算出する。定性データも加味して人手による選定作業を補完し、一人ひとりに適した活躍機会の創出を目指す。

 将来的には、全従業員を対象とした異動や配置への適用も見据えている。三菱電機専務執行役CHROの阿部恵成氏は、「AIエージェントによってグループの人財データ統合プロセスの効率化が実現した。今後も連携を通じて異動や配置のマッチング精度向上などAIドリブンな人財マネジメントを確立し、イノベーティブカンパニーへの変革を進めていきたい」とコメントしている。

ニュースリリース