再春館製薬所、AI肌診断導入で「デジタルおもてなし」刷新 初回購入率2倍達成

2026年5月12日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 再春館製薬所は、基礎化粧品ブランド「ドモホルンリンクル」のLINE公式アカウントにおいて、パーフェクトのAI肌解析技術を活用した診断サービス「素肌美チェック」を導入した。5月11日、パーフェクト社が発表した。デジタル技術と有人対応を融合させた「中間接点」の構築により、顧客体験の質を向上させた。

 再春館製薬所は約50年にわたり、電話を通じた対話を重視してきたが、顧客接点のオンライン化に伴い「画面越しでは肌状態を把握しづらい」という課題に直面していた。従来のウェブアンケートは入力負担が大きく、主観的な回答に依存するため客観的なフィードバックが難しい側面もあった。これらの課題を解決するため、手軽かつ客観的に肌状態を確認でき、専門スタッフへの相談へとつなぐ役割を持つAI肌診断の採用を決めた。

 採用にあたっては、国内外の大手ブランドでの実績による信頼性に加え、技術面の柔軟性を評価した。特に、一つの仕組みで新規顧客と既存会員の体験を完全に分ける「マルチモジュール」による設計が、同社のこだわるパーソナライズ体験の実現に不可欠だと判断した。

 同サービスの導入により、具体的なビジネス成果が現れている。体験者の初回購入率は未体験者比で2倍以上に向上した。月間利用者数は運用開始時の約4500名から、2026年1月には1万4257名へと3倍以上に増加。利用者の約6割を既存会員が占めており、日々のケア成果を可視化する「肌の成績表」として顧客エンゲージメントの向上にも寄与している。また、長期間購入のなかった休眠顧客の再活性化にもつながり、累計で数億円規模の売上に貢献している。

 同システムでは、スマートフォンで撮影した画像からAIが瞬時に肌状態を数値化し、同年代との比較指標などを提示する。診断結果はLINE IDと連携され、顧客を5段階のフェーズで管理することで、それぞれの状況に最適なコミュニケーションを自動でパーソナライズしている。数値が悪化した際などは、LINEを通じて専門スタッフ「お客様プリーザー」によるチャットや電話相談へシームレスに連携できる体制を整えた。

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AI肌解析のイメージ

 今後、再春館製薬所は肌診断機能をさらに拡充し、生活習慣の乱れや変化のシグナルを捉えたアドバイスを行うなど、顧客のライフスタイル全般に寄り添う「ポジティブエイジカンパニー」としての展望を描いている。

ニュースリリース