エン、AI面接・面談・ロープレを人事と営業育成に活用 採用工数半減、提案件数2倍

2026年10月27日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 エンは、採用、社員の状態把握、営業職の育成という三つの領域で、PeopleXが開発した対話型AIサービスの活用を進めている。10月26日、PeopleXが発表した。人事の一次面接をAIに置き換えたことで採用工数が半減したほか、若手営業の商品提案件数が約2倍に増えるなどの成果が出ているという。

 エンは「エン転職」「AMBI」「ミドルの転職」などの転職・採用支援サービスを中心に、離職予防や人材育成、評価といったHR領域のサービスを幅広く手掛ける。「入社後活躍」を事業哲学の中心に据え、自社でも求職者や社員、顧客との丁寧なコミュニケーションを重視している。一方で、リソース不足の解消や、コミュニケーションと育成の質の向上が課題となっており、対話型AIサービスの導入を決めた。

 導入したのは「エンPeopleX AI面接」「エンPeopleX AI面談」「エンPeopleX AIロープレ」の3サービスだ。いずれもPeopleXの製品をベースにしたOEM製品で、エンとPeopleXの合弁会社であるエンPeopleXが提供している。

 AI面接は、急増する契約社員の採用に対応するとともに、一部職種の正社員の中途採用で候補者体験を高める目的で導入した。人事が担っていた一次面接をAI面接に置き換えた結果、従来は候補者1人分の時間で3~4人に対応できるようになり、採用工数は半減した。1日約100分を要していた日程調整業務も不要になり、工数を減らしながら採用目標も満たしているという。人による面接では、AI面接で事前に得た定性情報を基に深掘りや魅力付けに注力できるようになり、候補者からも好評を得ている。人財戦略室中途採用グループマネージャーの高橋広樹氏は「書類だけでは伝わりきらない魅力やポテンシャルを発見できることもあり、『入社後活躍』をより大事にする採用ができるようになったと感じている」と話す。

 AI面談は、社員の定着やエンゲージメント向上を担う「活躍推進チーム」が活用している。入社1年未満の社員を対象に月1回のペースで実施し、本音や悩みを把握して支援につなげている。AIが一次的な状況把握と情報の集約を担うことで、人事は優先して会うべき社員を素早く見極め、密度の高い面談でフォローできるようになった。日常のマネジメントでは拾いきれない声も聞き取れるため、部やグループ単位で組織の状態を把握し、フィードバックできるようになったという。

 AIロープレは、転職サイトやスカウト型転職サービスを扱う事業部の営業育成で、限られたリソースの中でも研修後に日常的な練習機会を確保するために導入した。インプット研修と組み合わせた結果、対象商品の提案件数は実施前の約2倍に増え、入社1年目の若手の架電数も1人あたり平均約10件増加した。AIロープレでの評価順位と現場での商談獲得数の順位が一致するなど、評価の妥当性も確認できたという。同事業部企画部グループマネージャーの鍋倉杏里氏は「AIロープレで練習を重ねることで『本番でもできる』という自信につながり、行動量が増えて結果につながっている。今後は『質』の向上に向けた工夫をしていきたい」と語る。

 今後は候補者の反応に留意しながらAI面接の適用範囲の拡大を検証するほか、AI面談とAIロープレについても仕組みや運用を改善し、質の向上を図る方針だ。

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