ホテル八木、AIでアンケート分析を自動化 客室不備の対処日数を7日から1〜2日に短縮

2026年8月26日20:39|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ホテル八木は、basicmathが開発するAIアンケート分析・改善指示システム「mitsumonoAI Forms(仮称)」を先行導入した。8月25日、basicmathが発表した。顧客アンケートをAIで即座に分析して毎朝スタッフへ改善ポイントを自動配信する体制を整え、現場対応や経営判断の迅速化につなげている。

 福井県あわら温泉の旅館であるホテル八木では、これまで紙のアンケート用紙を用いて宿泊客の声を収集していた。しかし、社長自らが手作業で集計や入力を行っていたため、現場への情報共有までに約1週間のタイムラグが発生していた。情報が届く頃には内容が古くなり、改善活動の背景が現場スタッフへ十分に伝わらないといった課題を抱えていた。

 そこでホテル八木は、毎日かつ人を介さずに客観的な改善指示を全従業員へ届けられる仕組みとして、AIを活用した分析・指示システムの導入を決めた。導入にあたっては、同館の理念であるクレドやミッションをAIに学習させ、日々の改善指示が組織の行動規範と結びつくよう最適化を進めた。さらに、チェックイン時の声掛けや抽選特典を組み合わせた専用フライヤーを配布し、回答導線の設計も見直した。

 システム導入後、客室不備の指摘から対処までに要する日数は従来の約7日から1〜2日へと短縮された。社長が担っていた集計・入力作業も週約8時間から約1時間に削減された。アンケートの回答数は月平均約36件から約150件へと約4倍に増加し、スタッフが名指しで称賛される回答も月に約5件寄せられるようになるなど、接客品質の向上や従業員の自発的な行動につながっている。

 また、蓄積されたデータは日々の接客改善にとどまらず、設備投資の優先順位付けなど経営判断の基盤としても活用されている。ホテル八木での成果を契機にあわら温泉エリア全体へと活用が広がっており、旅館組合や観光協会、行政などと連携した観光施策の立案やまちづくりにも生かされている。

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