社会医療法人財団慈泉会相澤病院は、Kubernetes管理ソリューション「Nutanix Kubernetes Platform(NKP)」を採用した。4月22日、Nutanix Japanが発表した。既存のNutanix Cloud Platform(NCP)基盤にNKPを統合することで、AIを活用したアプリケーションの迅速な展開と高度なデータ利活用を可能にする高性能なコンテナ環境を整備した。
長野県松本市に位置する相澤病院は、人口減少や少子高齢化、サイバーセキュリティ対策の強化といった課題に対応するため、実際の病院運営に即した医療デジタルトランスフォーメーション(DX)を重視している。限られた人員で医療の質と安全性を維持しながら、データ活用の高度化や業務効率化を通じた強靭で持続可能な運用体制の構築を目指してきた。
同院はこれまで、NCPを基盤として電子カルテを含む基幹システムや50以上の仮想サーバーを運用してきた実績がある。このインフラ環境において、システム展開や更新の自動化、高い可用性と安定運用を実現してきたが、さらなる俊敏性の確保に向けてコンテナ環境の可能性に着目した。今後見込まれるAIの本格活用に向けた備えとしてNKPを採用し、限られた運用体制下でも安定性とセキュリティを確保できるプラットフォームの拡張を決めた。
製品の選定にあたっては、患者の機微な情報を扱う医療機関として、オンプレミス環境におけるデータガバナンスが不可欠であると判断した。NCPおよびNKPに、生成AI基盤である「Nutanix Enterprise AI」を組み合わせる構成が、安全性と拡張性の両立に有効であると評価した。
NKPの導入により、基幹診療システムの安定性を維持しつつ、次世代の臨床サービスを迅速に展開できる体制が整った。今後は生成AIの利用をはじめ、働き方改革と医療サービスの質向上を両立する新たな取り組みを推進する。
相澤病院医療情報システム部課長の小日向隆行氏は、「Nutanixプラットフォームは、既存の運用実績に加え、既存投資を活かしながら次の活用領域へ段階的に展開できる点を評価している。今回の取り組みを通じて、将来的なデータ利活用やAI活用も見据えた基盤整備につなげたい」と述べている。