福岡工業大学、AIエージェントで学生との対話を深化 事務作業削減し教育の質向上へ

2026年5月1日18:30|ニュースCaseHUB.News編集部
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 福岡工業大学は、教育現場における教員と学生の対話時間の確保とナレッジの継承を目的に、SotaTek Japanが提供するAI会議エージェント兼ナレッジプラットフォーム「NoteX」を採用した。5月1日、SotaTek Japanが発表した。講義やゼミの記録、事務作業の負担を軽減することで、教育の本質的な議論に注力できる環境の整備を進める。

 福岡工業大学情報工学部情報マネジメント学科では、実践的なIT教育と研究に取り組んでいる。従来、同校のゼミや学科運営においては、日々の打ち合わせや講義内容の記録・共有に課題を抱えていた。特に学生が内容を十分に記録できていないことや、時間の経過とともに重要な指示が曖昧になる点が問題となっていた。

 同学科長の井口修一教授は当時の状況について、ゼミの中でさまざまな打ち合わせをするが、学生がメモを取らなかったり、最初に話したことを後で忘れてしまったりして、記録を残すことに苦労していたと振り返る。また、学科会議においても議事録作成の負担が大きく、効率的に記録を残せる手段を求めていた。

 NoteXは多言語の音声会話をリアルタイムで処理し、構造化されたナレッジとして蓄積・活用できるプラットフォームだ。情報の記録にとどまらず、蓄積されたナレッジの検索や活用が容易な点が特徴である。オンプレミスやプライベートクラウドにも対応しており、教育機関に求められる高いセキュリティ要件を満たしている点も採用の決め手となった。

 導入後、ゼミ運営における情報共有のあり方に変化が生まれている。会話内容の自動記録と要約機能により、教員の発言が正確に記録として残るようになった。井口教授は、学生への伝わりやすさが向上しただけでなく、情報をまとめる時間は確実に減少していると評価する。過去の発言を容易に振り返ることができるため、指示内容や進捗状況の把握が可視化され、ゼミ運営の効率化につながっている。

 今後は、Microsoft Teamsなど他ツールとの連携や出力形式の柔軟性を高めることで、さらに利便性を向上させる。記録や要約といった事務作業をAIが担うことで、教育・研究活動のあらゆるシーンでシームレスにナレッジを蓄積し、教員と学生が創造的な対話に集中できる環境の構築を目指す。

 藤岡寛之教授は、NoteXの導入によりゼミや学科運営における情報共有の効率化が進んでいるとし、教育環境の質の向上に期待を寄せている。

ニュースリリース