ラウマ・マリン、造船統制強化へIFS Cloud採用 建造期間短縮と可視化を加速

2026年5月1日18:23|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ラウマ・マリン・コンストラクションズ(RMC)は、デジタル基盤の刷新と造船プログラム全体の統制強化に向けて、IFSの産業用AIソフトウェア「IFS Cloud」を採用した。5月1日、IFSジャパンが発表した。複雑な造船プロジェクトの可視性を高めることで、建造期間の短縮と生産性の向上を目指す。

 フィンランドのラウマに拠点を置くRMCは、砕氷船や高度な海軍艦艇を建造できる世界でも数少ない造船所の一つだ。現在は米国沿岸警備隊向けの砕氷船やフィンランド海軍向けの多目的コルベットの建造を進めている。造船プロジェクトは数千の部品と多数の協力会社が関わり、数年にわたる設計変更が続く極めて複雑な環境にあることが課題となっていた。

 RMCは、砕氷船建造への対応と将来の艦艇建造を見据え、プロジェクト管理、調達、生産、物流、財務管理を単一プラットフォームで統合できるIFS Cloudの採用を決定した。同製品の導入により、プロジェクトの進捗やサプライヤーの納期、コスト見通しに関する可視性が向上する。運用データと財務データを同一システムで統合することで、迅速な意思決定と長期プログラムにおける統制強化を可能にする。

 新システムでは、計画からの逸脱の早期検知や予測精度の向上が見込まれるほか、船舶のライフサイクル全体にわたるトレーサビリティも強化される。RMCは、生産上の課題をリアルタイムで把握し、プロジェクトを主体的に管理できる体制を整える。

 RMCの情報通信技術マネージャーであるヘイッキ・ヘレン氏は、IFS Cloudにより生産上の課題をリアルタイムで把握し、プロジェクトをより主体的に管理できるようになると話す。目標は船舶の建造期間を短縮することであり、それが生産性と競争力に大きな影響を与えるとしている。

 今後は、IFS Cloudに組み込まれる産業用AI機能を活用し、業務の透明性向上と正確な予測、複雑な造船プログラム全体にわたるリスクの先行管理を推進していく。

ニュースリリース