テレビ大分は、放送した情報番組のデジタルコンテンツ化とWeb展開を目的に、StoryHubのAI編集アシスタント「StoryHub」を導入した。5月22日にStoryHubが発表した。情報番組のテキスト化と複数メディアでの展開に活用している。
大分県を放送対象とするテレビ大分は、独自の情報番組「ゆ~わくワイド」のWeb展開を検討していた。ニュース番組では、動画内のインタビューを含めたテキスト化と配信の体制を整えていたが、情報番組については出演者同士のやり取りの扱いが課題となり、テキスト化が進んでいなかった。
情報番組のテキスト化を外部に委託する場合、ディレクションやコストの負担が課題となっていた。また、映像表現をそのまま書き起こした文章はWeb向けコンテンツとしての再編集が必要となる。従来のAIツールについても、運用に専門知識を要する点や、機密情報の取り扱いに関する懸念が導入の障壁となっていた。
こうした状況を踏まえ、同社はAIを中間工程に活用し、最終的な確認や編集は人が担う運用方針に基づきStoryHubを採用した。専門的な知識を前提とせずに利用できる点や、セキュリティに配慮した環境を評価した。
導入後は、情報番組の動画素材からWeb記事を作成する用途で利用している。番組ごとに構成や要素を設定したテンプレートを用いることで、記事作成の手順を統一している。これにより、シリーズ企画などで一定の形式に沿ったコンテンツ制作を進めている。取材に関与していない担当者が編集する場合にも、内容確認の補助機能を活用している。
このほか、ニュース記事の見出し作成、YouTube配信時の説明文作成、会議の議事録作成、契約書の確認、スポーツ実況に向けたメモ作成などにも活用している。Web記事や動画配信を組み合わせたコンテンツ提供により、従来の放送に加えた提案も行っている。
今後は、情報番組に特化したWebメディアの構築を検討している。デジタル向けコンテンツの整備を通じて、番組の認知向上や活用範囲の拡大につなげる。