石狩希久の園、オンコール代行導入で採用改善

2026年5月25日22:23|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 石狩友愛福祉会が運営する特別養護老人ホーム「石狩希久の園」は、ドクターメイトが提供するオンライン医療支援サービスを導入した。5月22日、ドクターメイトが発表した。夜間のオンコール業務を外部に委託することで、看護職員の採用課題への対応と人員体制の維持を図っている。

 北海道石狩市に所在する同施設では、看護師不足や地域特有の採用難を背景に、人材確保が課題となっていた。離職者の発生により、夜間オンコールを3名で担当する状況となり、1人あたり月8回の対応や1週間連続での携帯当番など、業務負担が増加していた。こうした状況が採用活動にも影響し、人員配置基準を下回る可能性が生じていた。

 このため同施設は2022年から、ドクターメイトの医療支援サービスを段階的に導入した。夜間オンコール対応を外部の看護師や医師が担う「夜間オンコール代行」、医師へ相談できる「日中医療相談」、教育サービス「DM-study」を活用している。

 導入後、採用状況に変化が見られた。導入前は年間入職者がいない状況だったが、導入後は2名が入職し、令和7年度には6名の入職があった。夜間オンコール対応の外部化を募集時に提示できるようになったことが、応募検討への影響要因の一つとみられる。

 運用面では、医師への報告や指示の受け方に関する対応が整理され、職員間での対応水準のばらつきの抑制につながっている。また、事後レポートの活用や事前相談の定着により、オンコールの発生頻度の見直しや日中の観察記録の充実にも取り組んでいる。

 教育面では、2025年8月に実施された北海道の運営指導において、DM-studyを活用した法定研修の管理体制が確認された。スケジュール管理や受講状況の把握が可能な運用となっている。

 現在は、救急搬送の判断精度向上に向けて、施設内の運用とドクターメイトの相談データを踏まえたマニュアルの見直しを進めている。

 石狩希久の園施設長の西本真典氏は、「オンコール対応が採用に影響していたが、導入により変化が見られた。北海道では医療資源の確保が課題となっており、今回の取り組みで得た運用体制は他施設にとっても参考になる可能性がある」と述べている。

ニュースリリース