マイスターエンジニアリング、生成AI基盤で複雑な図面検索を効率化 現場主導で業務変革へ

2026年6月5日08:50|ニュースCaseHUB.News編集部
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 マイスターエンジニアリンググループは、生成AIアシスタントサービス「Lightblue」を採用した。6月4日、同サービスを提供するLightblueが発表した。図表を含む複雑な技術資料の検索や研修業務の効率化などに活用し、2026年4月から約200人規模で本格的な運用を開始している。段階的に利用対象を広げ、事業承継でグループに参画した各社が持つ技術的な知見を体系化し、全社横断で共有できる体制の整備につなげる考えだ。

 マイスターエンジニアリンググループではDX推進の一環として複数のAIツールの利用が進んでいたが、課題も顕在化していた。同社の業務では図面や報告書といった図表を含む複雑なドキュメントを扱う機会が多いことに加え、個人のスキル情報などの機密性の高い人事情報を扱う必要がある。そのため、一般的な生成AIサービスでは十分な実用性を確保できず、本格的な業務適用には至っていなかったという。

 そこで同社は、全社的なAI活用を本格的に進めるために、新たな基盤の導入を検討。現場社員のITリテラシーに依存せずに定着可能な操作性や、複雑な文書への対応力が要件となった。さらに、グループ内で20社を超える企業を抱えていることから、将来的に現場主導でAIを開発・活用できる環境や、シングルサインオン(SSO)、IPアドレス制限といった高度なセキュリティ機能の整備も不可欠だった。

 これらの要件を踏まえ、マイスターエンジニアリンググループはLightblueを試験導入。約20人規模で、社内ドキュメントの検索やAIアシスタントの作成といった実業務での検証を行った。その結果、現場担当者による運用の実現性が確認できたことから本格的な採用を決定した。

 Lightblueの採用にあたっては、専門的なプログラミング知識を持たない現場の業務担当者でも、自らAIアシスタントをノーコードで構築できる点を高く評価した。情報システム部門に過度に依存せず、現場主導で業務改善を推進できる環境が整ったとしている。また、図表やイラストを含む資料に対しても検索拡張生成(RAG)を活用でき、同社の業務特性と親和性が高い点、利用量の増加がコスト増に直結しない月額固定の料金体系である点も、導入を後押しした。

 Lightblueの具体的な用途としては、社内の技術資料や業務規定をRAGで検索する環境を構築し、担当者が必要な情報へ迅速にアクセスできるようにするほか、新人教育や社内研修で業務知識を回答できるAIアシスタントとして活用することで教育業務の効率化を図る。段階的に活用範囲を拡大し、グループ全体への展開を進める方針だ。過去の業務資料などを横断的に検索できる仕組みを整えることで、業務ノウハウの属人化を解消し、グループ全体でのナレッジの高度活用を目指すとしている。

ニュースリリース