SOMPO Light Vortexは、組織急拡大に伴う管理職の育成と現場の心理的安全性向上を目的に、シーベースの360度フィードバックシステム「CBASE 360°」を採用した。6月3日、シーベースが発表した。多面的な定量データとフリーコメントをもとに、管理職の意識変革や次の育成施策への展開につなげている。
SOMPOグループの新規事業創出の中核を担う組織として2021年7月に設立されたSOMPO Light Vortexは、先端技術を活用したデジタルサービスの立ち上げに取り組んでいる。毎月のように中途入社を迎えて組織が急激に拡大する中で、現場の心理的安全性が保たれているかを測る必要性を感じていた。従来も他社のサーベイを実施していたが、質問が固定化されており、具体的な次の一手につなげられない点に課題を抱えていた。
選定にあたっては、多面的かつ定量的に組織の状態を観測できる機能性に加え、事前の説明会や研修といった手厚いコンサルティング体制を評価した。社内で実施する際に出がちな解釈の偏りを防ぎ、中立的な外部の専門家からフラットに目的や効果を説明してもらうことで、従業員の先入観を払拭できると考え採用を決めた。
導入に際しては、組織の実態を正確に映し出すために受検率100%の目標を掲げた。経営陣が部下への声掛けを継続したほか、事務局がチャットツールで部署ごとの受検率速報を数値で出し続けるなど、上下両面からのアプローチを徹底した。さらに、回答が評価に直結しないことや匿名性の担保を繰り返し伝えることで、従業員が安全に本音を届けられる場を整えた。
実施後は、得られた定量データをエビデンスとして、部長職を対象とした長期的なコーチングプログラムの導入をスムーズに決定できた。現場からは「上司の対応が丁寧になり、こちらを尊重して接してくれるようになった」といった声が挙がるなど、管理職自らが結果を受け止めて行動変容を起こす手応えを得ている。今後は、施策全体のスケジュールを旅にたとえて可視化するなど、従業員のモチベーションを維持する演出も交えながら、定点観測として継続的に実施していく。