NTTインテグレーションは、人事異動の検討から人事発令までの業務を効率化するため、WHI Holdingsのタレントマネジメントシステム「COMPANY Talent Management」シリーズの「組織人員配置」機能を採用した。6月3日、WHI Holdingsが発表した。基幹人事データと直結した高度な異動・配置のシミュレーション環境を構築し、データに基づく適材適所の配置検討や組織の活性化を目指す。
システムインテグレーターとして企業のITシステムコンサルティングから開発、運用保守までを提供するNTTインテグレーションは、これまで人事異動の検討・実施において多くの課題を抱えていた。人事情報の抽出、異動案の作成、各事業部門との調整、異動情報の公開といった一連の工程に多大な工数を要していた。そこで、これらの作業を効率化するとともに、各事業部門の責任者や人事担当者の戦略的な意思決定を支援し、かつ検討結果を人事基幹システムに直接反映できる仕組みの構築に向けてツールの検討を進めた。
選定にあたっては、同社が2004年から利用してきた統合人事システム「COMPANY」のクラウド版への移行に合わせ、既存の人事データ基盤とシームレスに連携できる点や直感的な操作性を評価した。検討結果を人事基幹システムに直接反映できる唯一の製品であることが決め手となり、採用を決めた。
同システムの導入により、基盤となる人事管理製品とデータが自動連携されるため、異動検討の事前準備として行っていた最新の人事情報の抽出や一覧作成作業が不要になる。また、異動確定後のデータも自動反映できるため、従来発生していた手入力や照合作業の負荷が軽減される。さらに、各事業本部で行っていた表計算ソフトによる組織図作成や人事部での取りまとめ作業がシステム上で完結するため、個別ファイルの集約や転記の手間が解消され、情報の正確性向上や迅速な意思決定につながる。
これらの導入効果により、人事異動配置に付随する作業工数は半減する見込みだ。プロセスの変革によって創出されたリソースは、データに裏打ちされた異動ローテーションの実現や、個々のキャリアパスに寄り添った人材育成方針の策定など、組織の競争力を高める戦略的な業務に充てられる。
同社グループ経営本部は、「これまで表計算ソフト等で行っていたアナログな異動業務がデジタル化され、大幅な工数削減やヒューマンエラーの防止が実現できると期待している。今後は、創出された時間をより戦略的な人事施策にあて、システムインテグレーターとしての組織競争力向上を加速させていく」とコメントしている。