沖縄セルラー、AI面接ツールを試験導入し離島や県外学生の公平な選考機会を確保

2026年6月18日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 沖縄セルラー電話は、2026年度の新卒採用選考にPreferred NetworksのAI面接サービス「タレスカAI面接」を試験導入した。6月17日、Preferred Networksが発表した。地理的ハンデに関わらず全ての学生が挑戦できる環境を整えるとともに、限られた人的リソースにおける選考品質の向上と業務効率化を目指す。

 沖縄県で約50%の通信シェアを持つ沖縄セルラー電話は、地域に寄り添った採用活動を大切にしてきた。しかし、従来の選考で用いるエントリーシートは文字数に限りがあり、さらに生成AIの普及に伴う記入内容の均質化が進んだことで、候補者一人ひとりの個性や価値観を深く把握することが困難になっていた。また、評価の主観性によるばらつきも課題となっていた。加えて、沖縄という地理的特性から、離島在住の学生や県外の大学に通う学生にとって対面選考への参加が大きな負担となっており、公平な選考機会の提供手法を模索していた。

 こうした中、同社はKDDIグループの通信会社として自社のDXやAI活用を積極的に推進する観点からも検討を進め、5社を比較検討した結果、タレスカAI面接を採用した。選定にあたっては、候補者の回答を一度受け止めてから深掘り質問を行う設計により、会話のラグが少なく自然な対話ができる点を評価した。これにより受検者が安心感を持って自分らしさを表現できると考えた。さらに、評価スコアや人物像レポートがダッシュボード形式で直感的に整理されており、採用担当者にとって非常に使いやすい設計である点も決め手となった。

 導入プロセスにおいては社内での丁寧な合意形成を重視し、初年度は検証期間として位置づけ、最終的な合否判断は必ず採用担当者が行う方針を明確にした。これにより、「AIが人を評価する」仕組みやブランドイメージへの懸念を整理し、段階的な検証アプローチを整えた。

 ツールの活用により、24時間365日受検可能な環境が構築され、学生は授業やアルバイトと両立しながらリラックスできる時間での受検が可能となった。エントリーシートでは見えにくい「問いへの瞬発力」を確認することで、多面的な評価を、人的負担を抑えて実現している。

 今後は、AIによる評価と人による評価に乖離がないかを丁寧に検証し、次年度以降は初期フェーズの評価をAI面接で実施する段階へ移行させる計画だ。沖縄セルラー電話総合企画本部人事戦略部人材開発グループの金城樹人氏は、「人との向き合いを大切にする姿勢を堅持しながら、AIを補助ツールとして活用していく。沖縄県の採用DXをリードする企業として、より公平で質の高い採用活動を実現したい」と話している。

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