太陽ホールディングス、生成AIシステムで研究データを横断検索 資料捜索時間を大幅短縮

2026年8月5日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 太陽ホールディングスは、ファンリードが提供する生成AI活用ナレッジマネジメントシステム「STiV」を導入した。8月4日、ファンリードが発表した。20年以上にわたり社内に分散していた研究や分析のデータを横断検索できる環境を構築し、従来1〜2時間要していた資料捜索を数分に短縮した。過去の技術資産を有効活用することで、研究開発のスピードや品質の向上、若手社員の育成強化を目指す。

 太陽ホールディングスは、プリント基板用ソルダーレジストで世界シェア首位を誇る化学メーカーだ。研究開発の現場では長年蓄積してきた研究データや分析レポートが重要資産となっているものの、デジタル化が進んだ20年超の間にデータが個人PCや社内サーバー、クラウドストレージに分散し、全体での利活用や技術継承が困難になっていた。

 また、過去の検討履歴が把握しにくく、同様の評価業務を繰り返してしまう課題もあった。こうした背景から、同社はナレッジ基盤としてSTiVを採用した。選定にあたっては、複数に分かれた保管先のデータを材料名やキーワードで一括検索できる点や、既存のSharePoint環境と連携してアクセス権限をそのまま継承できる厳格なセキュリティ性能を高く評価した。

 STiVの導入により、研究本部の約30名規模で活用が始まっている。従来は1〜2時間かかっていた過去の資料探しが数分に短縮され、新テーマ立ち上げ時の調査業務が大幅に効率化された。また、若手社員や異動者が自立的に過去の経緯を調査できるようになり、共通認識を持ったうえで指導役と対話できるなど、教育や育成面でも効果が生まれている。

 今後は、研究部門内での活用拡大を進めるとともに、蓄積データに基づいた次なる検討アクションの提案といった高度な活用を目指す。さらに管理部門など組織全体への展開も視野に入れ、知見の資産化を進める方針だ。

 太陽ホールディングス研究本部の担当者は、「長年にわたり研究活動を続けている企業ほど膨大な知見が蓄積されていますが、それらを活かせずに同じ検討を繰り返してしまうことは大きな損失です。STiVの導入により、過去データを探す負荷の軽減だけでなく、若手社員の知識習得や研究テーマの立ち上がり支援など、さまざまな効果を実感しています」と話している。

ニュースリリース