千葉銀行は、新営業支援システムの基盤として「Agentforce Financial Services」を採用した。システムの構築は日鉄ソリューションズ(NSSOL)が担当する。2026年8月10日、NSSOLが発表した。行内外のデータを一元管理して利活用を進めることで、顧客一人ひとりに寄り添った提案活動を支援し、業務の効率化も図る。
人口減少や事業環境の変化、デジタル化の進展に伴い、地域金融機関には顧客の状況やニーズに応じた質の高い提案活動が求められている。千葉銀行では、最適なタイミングや接点で課題解決につながる提案を行うため、多様なデータを活用できる営業支援基盤の構築を検討してきた。
従来は部門ごとの要望に応じた個別開発を行っていたため、複数のシステムを使い分ける負担が発生していた。営業活動の管理も独自に運用されていたことから、交渉履歴や案件情報の入力内容にばらつきが生じ、活動状況や進捗を正確かつ迅速に把握しづらい課題を抱えていた。そこで本部と営業店が共通の情報をもとに営業を推進し、蓄積データを全社的に活用できる環境の整備を決めた。
新システムでは、CRMやSFAの基盤を通じて顧客情報、案件情報、活動状況、交渉結果などを統合管理する。本部と営業店で利用する業務画面を統一することでシステムの使い分けを減らし、各種計数の管理や情報共有を円滑にして報告資料作成などの間接業務を削減する。これにより、営業現場が顧客対応へ注力しやすい環境を整える。
また、先行して構築した分析・マーケティング基盤をはじめ、Microsoft 365や営業融資支援システムといった周辺システムと連携させ、提案活動に必要な情報を素早く集約して活用できる構成とした。
さらに将来的なAI活用を見据え、Salesforceのデータプラットフォーム「Data 360」や連携基盤「MuleSoft」を採用した。商談内容の文字起こしや要約支援、顧客属性や計数情報に基づくニーズの把握、提案書の作成支援など、営業現場におけるAI機能の拡張にも柔軟に対応していく。