ビジネス文書の保管・管理を手がけるストレージサービスは、LOOVのプレゼン自動化AI「TALKsmith」を活用し、スポットワーカーの就業前説明や営業案内業務の効率化を図っている。9月9日、LOOVが発表した。繰り返し発生する説明業務を自動化することで現場の負担を軽減し、到着後の迅速な作業開始につなげている。
1988年創業のストレージサービスは、書類保管・管理や書類廃棄、トランクルーム事業などを展開し、全国1万5000社以上の顧客基盤を持つ。同社では全国展開に伴う営業活動のオンライン化に加え、15年前から取り組んでいるスポットワーカーの受け入れにおいて、現場で毎回実施する口頭説明が担当者の大きな負担となっていた。従来のやり方では作業開始までに時間を要するほか、現場までの道迷いによる遅刻が発生する課題もあった。一方で、説明用動画の外注制作や修正には数カ月の期間と高い費用がかかるため、自社で手軽に制作・更新できる仕組みを求めていた。
こうした課題を解決するため、同社は分岐型のプレゼン動画を手軽に制作・修正できるTALKsmithの採用を決めた。既存資料から構成案を作成するAIシナリオ機能やデジタルヒューマン機能により、専門知識がなくても短期間で質の高い動画を内製できる点を評価。将来的に既存のチャットボットを置き換えることで、さらなる費用対効果の向上が見込める点も決め手となった。
同社は社内スタッフ向け周知での試行を経て、スポットワーカー向けの就業前説明やWebサイト上のサービス案内にTALKsmithを展開。スポットワーカー向けの動画には、作業内容やチェックイン方法に加え、最寄りのコンビニエンスストアやトイレの場所、現場までの詳しい道順や目印を掲載し、勤務前に事前理解を促す体制を整えた。
これにより、スポットワーカー1人あたり約15分の説明時間を短縮し、1拠点あたり1日約1時間、月額換算で5〜6万円相当の人件費削減につながった。詳しい道順を案内することで道迷いによる遅刻がゼロになったほか、事前に業務内容を把握した状態で来場するため、到着後すぐに作業を開始できるようになった。さらに、外注時に約2カ月かかると見込まれていた制作期間も7〜10営業日ほどに短縮され、迅速な内製化を実現している。
ストレージサービス代表取締役の安藤正樹氏と営業管理・システム・広報担当の髙見氏は、「外注では修正のたびに時間とコストがかかっていたが、TALKsmithはAIシナリオ生成やデジタルヒューマンにより短期間で内製できている。道迷いによる遅刻がゼロになり、現場でも出社後すぐに作業に入れるようになった。月5〜6万円相当の工数削減にとどまらない価値を実感しており、今後はWebサイト上の自動案内など人に頼らない説明体験を広げていきたい」と述べている。