三井農林、須玉工場の原材料管理をデジタル化 AIで検品・製造投入を照合

2026年10月2日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 三井農林は、須玉工場(山梨県北杜市)の原材料管理に、フューチャーアーキテクトのOCRソリューション「Future EdgeAI」を導入し、2026年8月に本格運用を始めた。10月1日、フューチャーアーキテクトと三井農林が発表した。入荷時の検品から保管・在庫管理、製造ラインへの投入まで、原材料に関する情報をデジタルデータで一括管理する体制を整えた。目視確認や手入力に頼っていた作業の効率化と、業務の属人化解消を図る。

 三井農林は、紅茶・緑茶を中心に、家庭用商品の製造・販売、外食産業向け製品の供給、業務用原料の供給などを手がける飲料・素材メーカーだ。須玉工場で扱うフレーバーなどの原材料は、メーカーや資材の種類、分量によって、袋、ボトル、缶など梱包形態が異なる。バーコードなど、共通の識別情報が付いていない原材料もある。

 従来、入荷時の検品では、あらかじめ印刷した「受入予定表」と現品の表示を目視で照合していた。賞味期限やロットなどの管理情報は、システムへ手入力していた。製造工程でも、レシピどおりの原材料が投入されているかを目視で確認しており、作業の効率化と属人化の解消が課題となっていた。

 両社は2026年5月から、システムの設計と現場での検証を共同で進め、8月に本格運用を始めた。原材料の入荷時には、作業者がハンディターミナルでラベルを撮影すると、AIが品名などを自動認識する。あらかじめ取り込んだ受入予定情報と照合するとともに、賞味期限やロットなどの必要項目を自動で読み取り、データ化する。

 受入検品後は、ハンディターミナルをパソコンに接続することで、受入実績をシステムへ容易に取り込める。入荷時の検品から保管・在庫管理までの情報を、デジタルデータとして一元的に扱えるようにした。

 製造ラインで原材料を投入する際も、製造予定のレシピと原材料が一致しているか、賞味期限に問題がないかをFuture EdgeAIで照合する。原材料の誤投入防止や先入れ先出しの徹底をデジタルで支援するほか、使用後に残る原材料の端数も把握しやすくなり、在庫管理の負荷低減につながる。

 Future EdgeAIは、スマートフォンやハンディターミナルなどの携帯端末で書類や伝票を撮影し、その場でデータ化できるOCRソリューションだ。手書きの日本語も読み取れる。AIを搭載した端末が、収集したデータを端末内で処理し、推論や学習を通じて迅速に判断するEdgeAIの技術を活用する。

 両社は今後も先端テクノロジーを活用し、流通・製造現場の業務改革を進める。サプライチェーン全体の効率化と、持続可能な製造プロセスの実現への貢献を目指す。

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