アーキテクト・ディベロッパー、AI検索型FAQを導入し入居者の自己解決を促進

2025年11月11日21:30|ニュースCaseHUB.News編集部
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 アーキテクト・ディベロッパー(ADI)は、Helpfeelが提供するAI検索型FAQ「Helpfeel」を、賃貸集合住宅ブランド「LiVLi(リブリ)」の入居者向けWebサイトに導入し、2025年11月6日から運用を開始した。11月11日、Helpfeelが発表した。入居者の利便性向上を目的にした取り組みで、暮らしの中で生じる困りごとを自己解決できる仕組みを構築した。ADIはこれにより、年間約4万件(2024年実績)にのぼる問い合わせ件数を50%削減することを目指す。

 ADIはLiVLiシリーズを中心に管理戸数が5万戸を超え、高い入居率を維持している。しかし、管理戸数の拡大に伴い、入居者からの問い合わせも増加し、その対応が社員の負担となっていた。従来のチャットボットでは十分な回答にたどり着けないケースも多く、電話やメールへの依存度が高い状況だった。近年、デジタルサービスを活用した「スマートな暮らし」へのニーズが高まる中、入居者の「困りごとはオンラインでスムーズに解決したい」という期待に応える新しいソリューションが求められていた。

 この課題に対応するため、ADIは入居者向けサイト「LiVLi CLUB(リブリクラブ)」にHelpfeelのAI検索型FAQを採用した。入居者はHelpfeelの検索窓に話し言葉で質問を入力するだけで、エアコンの手入れ方法やWi-Fiの不具合、各種申請手続きなど、求める情報に即座にアクセスして解決できるようになる。夜間や休日を問わず24時間365日利用できるため、「困ったときにすぐ調べて解決できる」スマートな生活体験を実現する。初期公開では約250件の記事を整備し、今後は順次拡充を予定している。

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LiVLiシリーズの入居者向けAI検索型FAQのイメージ

 Helpfeelの導入により、年間4万件の問い合わせのうち、50%を入居者自身で自己解決できる状態を目指す。これにより、電話やメールでのやり取りにかかる手間を省き、入居者は自分のペースで暮らしを整えられる。また、問い合わせ件数の削減によって、社員は緊急性の高い修理やトラブル対応に集中できる体制が整い、入居者への対応スピードと品質の向上が見込まれる。さらに、Helpfeelに蓄積される検索ログから入居者ニーズを可視化し、情報提供やサービス改善にもつなげる計画だ。

 HelpfeelのAI技術を活用したFAQを導入し、入居者が情報に24時間アクセスできる仕組みを整えたことで、今後も入居者に選ばれ続ける住まいを目指し、物件の付加価値向上に取り組んでいく。

ニュースリリース