静岡市、生成AI活用で職員向けFAQ運用開始 庁内問合せと資料確認を効率化

2026年7月31日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 静岡市は、全職員を対象とした庁内情報照会システムとして、Allganize Japanの生成AI・AIエージェントプラットフォーム「Alli LLM App Market」を採用し、「職員向けFAQシステム」の運用を開始した。7月30日、Allganize Japanが発表した。検索拡張生成(RAG)技術を活用し、庁内マニュアルや業務資料を横断的に検索、回答と根拠を提示することで、問い合わせ対応や情報検索の効率化を図る。

 人口減少に伴う持続可能な行政運営が課題となるなか、静岡市では業務プロセスの最適化による職員の作業時間創出が求められている。特に、庁内に散在するマニュアルや規定文書の検索性向上や、職員間の問い合わせ対応にかかる工数削減が課題となっていた。

 こうした課題に対応するため同市は生成AIの活用を検討し、複雑なマニュアルを対象としたRAG技術の検証を実施した。その結果、回答精度が評価基準に基づき80%以上であることを確認。さらに、検証に参加した職員全員から業務での活用が可能との評価を得たことから、本格導入を決めた。

 製品選定では、AIの回答とともに根拠となるソース文書の該当箇所を提示できる点を重視した。加えて、組織の運用方針に応じて管理者権限や利用モデルを柔軟に設計できる点も評価された。個人メールアドレスを持たない職員や共有端末での利用を想定し、共通アカウントへの対応やログ管理機能を備えている点、さらにノーコードでFAQの更新・整備が可能で運用負荷を抑えられる点も導入の決め手となった。

 同システムはノーコードツールで構築され、2026年7月から全職員へ展開された。質問に対して生成AIが根拠文書を添えて回答する環境を整備し、問い合わせ対応や資料検索にかかる時間の削減を見込む。これにより創出した時間を、市民サービスの向上や新たな政策立案に充てる考えだ。

 静岡市役所総務局総務課行財政改革推進係副主幹の新田智久氏は、「内部資料から必要な情報を正確かつ迅速に取得できる環境として運用を開始した。今後は定着を進めるとともにRAG技術の活用範囲を広げ、業務効率化と市民サービス向上を推進していく」と述べている。

ニュースリリース