パナソニック、AIドアホンの体験可視化にNew Relic採用 改修につなげ体感速度向上

2026年8月10日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 パナソニックは、最新型ドアホンのシステム状況と顧客体験を定量的に評価するため、オブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を採用した。8月6日、同製品を提供するNew Relicが発表した。玄関子機などのエッジデバイスとクラウドをつなぐ一気通貫の可視化環境を構築してアプリケーションの改修を進め、ドアホン利用時の体感スピードを大きく向上させた。

 パナソニックは2017年から、外出先でもスマートフォンで来客応対ができるドアホンを販売している。2026年6月には、エッジAIによる顔認証や見守り機能を備えた最新モデルを発売した。玄関子機、室内親機、クラウド、スマートフォンアプリが連携してサービスを構成しており、新製品の開発にあたってはクラウド上のサービス基盤やアプリを含めた抜本的な見直しを図った。

 従来製品では、訪問者の呼び出しからスマートフォンの着信までにタイムラグが発生する事象が報告されていた。しかし、遅延を即座に把握し、原因を特定する監視環境が十分に整っていなかったという。これらの課題を解決し、商品力を高めるための基盤としてNew Relicの導入を決定した。

 システムの構築にあたっては、システムやデバイスの稼働データを収集・転送する標準規格であるOpenTelemetryを取り入れ、監視の範囲をクラウド上のサーバーにとどめず、末端の機器である玄関子機や室内親機にまで広げた。ドアホン内部とAWS上のサーバーのトレースを単一のIDでつなぎ、呼び出しから着信、映像表示までの所要時間を可視化する環境を実現。匿名の顧客ごとの処理フローや体験の可視化も可能にしている。

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クラウド上のサーバーだけでなくエッジデバイスまで監視範囲を拡張

 パナソニックは得られた観測データに基づき、ロジック全体の見直しとアプリケーションの改修を進めた結果、利用者の体感スピードを大幅に改善した。さらに、AWS上での遅延箇所も新たに確認されており、改善策の検討を始めている。今後はダッシュボードから得られる情報を新製品開発の検討材料としても活用していく方針だ。

 同社コミュニケーションネットワーク事業部ソフト設計部の藤野将弘氏は、「New Relicは顧客の声を数値化し、リアルタイムでの可視化を可能にした。活用を通じてサービス品質の改善を進め、より大きな安心を届けていきたい」としている。

ニュースリリース