コスモ石油マーケティングは、セルフ式サービスステーション(SS)向けのAI自動給油許可監視システム「AiQ PERMISSION(アイキューパーミッション)」の提供を全国で開始した。5月8日、システムを共同開発したELEMENTSが発表した。これまで従業員が目視で行っていた給油許可業務をAIに代替させることで、深刻化する人手不足への対応と運営効率の向上を図る。
国内のSS数は、1994年度末のピーク時から30年間で半数以下に減少しており、近年は燃料需要の減退に加え、人員不足や後継者不在による閉業が地域インフラ維持の大きな課題となっている。従来、安全管理の観点から人による監視と許可が必須であったが、2026年2月の法改正により、一定の条件を満たした自動制御装置の導入が認められることとなった。
開発したAiQ PERMISSIONは、AIがカメラ映像をリアルタイムで解析し、給油時の安全確認や不適切な行為の検知を自動化するシステムだ。リスク行為がないと判定された場合は自動で給油許可を実行し、異常を検知した際には従業員への警告や給油停止を行う。積雪地域などの視認性が悪化する条件下でも、安定した運用が可能であることを実証済みだ。
同システムの導入により、従業員はモニター監視業務から解放され、洗車や接客、提案販売といったより高付加価値な業務に従事できるようになる。また、人による監視をAIが補完することで、ヒューマンエラーによる事故やトラブルの防止など、より高い安全性の確保も期待できる。
今後は、改正法令に準拠した実装機で「試験確認証明書」を取得し、全国のセルフ式SSへ順次展開していく予定だ。