エクノスワタナベ、建設業ERPでデータ一元化 経理業務を3割削減

2026年5月11日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 エクノスワタナベは、内田洋行ITソリューションズ(以下、ITS)の建設業ERPシステム「PROCES.S(プロセス)」を導入した。5月8日、ITSが発表した。データの一元管理とペーパーレス化により、経理関連の定型業務にかける時間を約3割削減した。今後はクラウド版への移行や注文書の電子化も視野に入れ、さらなる業務効率化を目指す。

 静岡県藤枝市に本社を置くエクノスワタナベは、給排水衛生設備や空調設備工事を主軸とする創業100年を超える総合建設関連企業だ。同社では長年、自社の業務に合わせてカスタマイズした基幹システムを使用してきたが、情報共有や事務作業においてアナログな運用が残り、業務効率に課題を抱えていた。

 具体的には、工事台帳を毎月A3用紙に大量印刷してファイリングする作業に3時間を要していたほか、現場社員が台帳を確認するために本社へ立ち寄る必要があった。また、請求書に内訳を記載できない仕様のためExcelで別途明細を作成したり、入金処理を請求書ごとに行わなければならなかったりと、総務部門の事務負担も大きくなっていた。こうした手作業を減らし、DXを推進するためにシステムの刷新を決めた。

 PROCES.Sの採用にあたり、建設業特有の業務を網羅しつつデータを一元化できる点に加え、長年パートナー関係にあるITSの導入・運用ノウハウを評価した。導入プロセスでは、既存の帳票に近い項目名や表示順に調整することで、社員がスムーズに新システムへ移行できるよう配慮した。

 導入の効果として、ペーパーレス化が大幅に進展した。工事台帳をPDF共有に切り替えたことで、ファイリング作業が不要になっただけでなく、現場社員がどこからでも情報を閲覧できるようになった。請求・入金業務も効率化され、取引先ごとにまとめて入金入力が可能になったことで、未入金の把握などのミス防止にもつながっている。

 さらに、現場でのデータ活用も促進された。修理担当部署が過去の工事実績や使用部品をシステム上で自ら確認できるようになり、蓄積されたデータに基づいた適切な提案や調達に役立てている。経営層から求められる売上データなどの抽出も、必要な項目を柔軟に選んで即座に出力できるようになった。

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