オカムラは、オフィス家具の製品画像制作業務の効率化とコスト削減を目的に、画像生成AIツール「SugeKae」を採用した。5月14日、SugeKaeを提供するELEMENTSが発表した。
オカムラはこれまで、提案書や営業資料に掲載するオフィス家具のカラーバリエーション画像を、保有する3D CGデータを活用し作成してきた。しかし、全ての製品に対応したカラーバリエーション画像が揃っているわけではなく、必要に応じ外部のCG制作会社に個別依頼していた。この運用では、現場や営業部門からの要望に迅速に応えることが難しく、工数やコストの増加、納期の延伸、納品画像の整合性チェックにかかるリソースの増大といった課題を抱えていた。また、新商品の追加やカラーバリエーションの変更にも柔軟に対応する必要があり、業務負担の増大が避けられなかった。
こうした背景から、オカムラは画像生成AIツールのSugeKaeの運用を開始した。SugeKaeは、画像編集の専門知識がなくても、元データと参照画像をアップロードするだけで、オフィス家具のカラーや背景を自在に変更できる。複雑な指示を入力する必要がなく、誰でも簡単に想像した画像を生成できる。特にカラーバリエーション機能では、製品パーツごとに異なる色を一度に生成できるため、色ごとに撮影する手間を大幅に削減できる。
導入プロセスにおいては、オカムラが保有する3D CGデータとSugeKaeの機能を連携させ、社内での画像制作体制を整備した。これにより、従来は外部制作会社に依頼していた業務を内製化し、専門的なデザインソフトのスキルがなくても現場担当者が自ら画像を作成できるようになった。
オカムラでは制作業務の負担軽減と効率化、クリエイティブの幅の拡大、リードタイムの短縮、コスト削減が実現している。営業資料やカタログ更新に必要な画像を社内で迅速に用意できるようになり、販売促進活動への貢献も期待されている。
オカムラ オフィス環境事業本部 事業戦略統括部 プロモーション部 デジタルプロモーショングループの佐藤課長は、「SugeKaeの導入により、必要な画像をスピーディかつ容易に生成できるようになり、現場対応や営業へのサポートが大幅に効率化された。顧客への情報提供力とサービス品質の向上が見込まれる」と評価している。今後はWebカタログへの活用も検討し、SugeKaeを活用した取り組みを拡大していく方針だ。
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