AJS、SAP Signavio活用で販売管理業務を標準化、30%のコスト削減を実現

2024年9月9日08:30|ニュースリリース公開日 2024年3月13日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 AJSは、業務プロセスの継続的な改善を支援するソリューション「SAP Signavio」を活用して販売管理業務の改革と標準化を進め、該当業務の効率化とコスト削減を実現した。SAPジャパンが2024年3月13日に発表した。

 旭化成グループの情報システム会社として設立されたAJSは、現在はTISインテックグループの一員として、システムの開発、保守・運用の業務を展開している。

 AJSの販売管理業務は、長年の業務改善の蓄積によりグループ内でも高い品質を維持していた。しかし個別最適の積み重ねの結果、標準となる業務フローが確立されていないことから、過剰な情報伝達のやり取りやチェック作業の重複などの非効率が生じていた。そこでAJSの総務部門では、販売管理業務プロセスの標準化と自動化による効率向上を目指して共通システム構築を計画し、現状とありたい姿のプロセスフローをSAP Signavio Process Managerで整理、可視化し、共通の業務フロー導入の効果を試算した。その結果、約30%のコスト削減が見込まれたため、共通システムと標準プロセスの構築を推進し、2023年初旬より共通システムの運用を開始した。

 その後、SAP Signavio Process Intelligenceによるプロセスマイニングの活用により業務状況を分析し、部署ごとの業務サイクルの違いなどの定量的な数値での比較を実施した。そこで把握された問題点をもとに体制の見直しなどを進めたところ、最大20%のサイクルタイム改善、30%の残業時間削減を実現した。さらに、プロセスの可視化と分析による具体的な情報をもとに関係者での共通認識を形成して業務フローを見直したことで、非効率が生じていた箇所を迅速に改善でき、当初の試算通り業務に関わるコストの30%程度の削減も実現した。

 この販売管理業務標準化によるシステム統一の取り組みは、AJSにおける業務改善のためのシステム開発第1期と位置付けられ、販売管理業務のうちおおよそ8割程度をカバーしている。引き続き2023年半ばより新たな検討をスタートし、さらなる経営の効率化推進の取り組みを行っている。

ニュースリリースURL
https://news.sap.com/japan/2024/03/0313-ajs-signavio/