Alior Bank、日立とRed Hatで仮想化基盤刷新 コスト60%削減へ

2026年5月17日20:53|ニュースCaseHUB.News編集部
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 Alior Bankは、コスト削減や運用の簡素化、将来のビジネス成長への対応を目的に、日立製作所のグループ会社であるHitachi Vantaraのデータインフラ「Hitachi Virtual Storage Platform One」と、Red Hatのハイブリッドクラウド・アプリケーションプラットフォーム「Red Hat OpenShift」を組み合わせた環境を採用した。5月15日、Hitachi Vantaraが発表した。重要な銀行業務を支える数百台の仮想マシンの移行を進めており、従来の仮想化プラットフォームと比較して仮想化コストを60%削減できる見込みだ。

 2008年に設立されたAlior Bankは、ポーランド国内でトップ10に入る大手銀行である。銀行業界ではデジタルサービスの進化やAI活用の拡大が進む中、コスト増加や運用の複雑化を招く従来の仮想化プラットフォームの見直しが広がっている。同行においても、既存のインフラ環境が顧客ニーズへの迅速な対応を妨げる課題となっていたほか、仮想マシンとコンテナを別々の環境で管理することが運用をさらに複雑にしていた。そのため、俊敏性やコスト構造、レジリエンスの向上を目指し、テクノロジーインフラのモダナイゼーションに着手した。

 新環境の構築にあたっては、複数拠点間での継続的な運用を可能にする「Hitachi Global-Active Device」を活用し、ストレージシステムをアクティブ-アクティブ構成で導入した。これにより、ダウンタイムを最小限に抑えた運用体制を整備し、重要なワークロードに求められる高い性能と信頼性を確保している。また、ストレージ自動化機能を連携させる「Container Storage Interface」ソフトウェアも組み込み、運用の簡素化を図った。

 今回の刷新により、仮想マシンとコンテナ化されたワークロードが単一のクラウドネイティブプラットフォームに集約され、アプリケーション管理の簡素化とデータインフラ全体の効率向上が進んでいる。同行は今回の投資について、2年半以内での費用回収を見込んでいる。今後は新しい環境を活用し、将来のビジネス成長を支えるスケーラビリティと柔軟性を確保するとともに、アプリケーションの開発および展開プロセスの標準化を推進していく。

 Alior BankのChief Technology Officerを務めるPiotr Krzak氏は、「当社はHitachi VantaraおよびRed Hatと連携し、運用効率と柔軟性を両立する新たな仮想化のアプローチを推進している。従来の仮想化プラットフォームから脱却することでコスト削減を実現しながら、アプリケーションをより柔軟に支える基盤を構築している。このモデルの有効性が実証されれば、多くの企業が追随すると信じています」と話している。

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