ANA、グループ25社にチームスピリットの勤怠管理システム導入

2024年10月16日17:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ANAホールディングスは、グループ企業25社約2万5000人に、チームスピリットのクラウド型勤怠管理システム「チムスピ エンタープライズ」を導入した。10月11日、チームスピリットが発表した。

 ANAグループは、航空輸送事業に加え、旅行や地域創生など多様な事業を展開しており、連結54社を中心に事業を展開している。従来、グループ25社は同一の勤務システムを導入していたものの、各社の要件に合わせて異なるシステムを構築していた。このため、法制度変更や人的資本情報の開示義務化、DEI(多様性、公平性、包括性)推進といった経営環境の変化に合わせ、グループ会社ごとにシステム改修が必要となり、タイムリーな対応とコスト面に課題があった。

 ANAでは、クラウドサービスを前提とした標準サービスで法制度の変更やグループの多様な勤務制度に柔軟に対応でき、企業価値向上を実現できるチムスピ エンタープライズの導入を決定した。2024年6月からグループ25社への順次展開を開始している。

 チムスピ エンタープライズは、クラウドサービスでありながら、各グループ企業によって異なる就業規則や勤務体系の多様性をひとつのシステムで実現できる。これにより、勤怠管理業務の効率化に加え、迅速かつ確実な人的資本情報が整備される。

 ANAホールディングスグループ労政部長の山本勝敏氏は、「ANAグループにおいても、さまざまな立場にある社員が健康に、そして安心して働き続けられる環境を作っていくことが必要不可欠であると考えている。加えて、人的資本の情報開示の観点から、今まで以上に人事労務関連データをタイムリーに把握し、効果的に活用していくことが求められている。こうした中で、社員一人ひとりの就労状況の的確な可視化や、より効率的なデータ分析ができ、かつ追加費用なくスムーズな移行が実現できるチムスピ エンタープライズを採用させていただいた」とコメントしている。

 全日本空輸デジタル変革室オペレーション・コーポレートシステムソリューション部長の伊藤祥雄氏は、「今回のプロジェクトの具体的なミッションである『法制度対応が追加費用なく対応できる』『人事データの一元化により人的資本開示等が効率的に実現できる』『セキュリティを担保しながら外部インターネットおよびマルチデバイスからのアクセスが可能となる』を実現するご提案をいただいた。加えて、ANAグループ企業25社への導入をサービス終了期限の前に確実に完了するための方法論や実現性を明確にご提示いただけました。現在はまさに導入展開の最中にあり、クラウドサービスへの移行に対するノウハウやプロジェクト管理を高く評価している」とコメントしている。 

ニュースリリース