ランドネットは、社内ワークフローシステムとしてkickflowのクラウド型ワークフロー「kickflow」を採用した。12月8日、kickflowが発表した。社内システムとの連携強化により業務の自動化と統制を図ったほか、承認プロセスの迅速化によりリードタイムを大幅に短縮した。
ランドネットは、事業規模の拡大に伴い、社内業務の効率化と統制強化を目指していた。以前利用していたワークフローシステムでは、社内システムとのAPI連携機能が弱く、業務プロセスの制御や自動化を行うことが困難だった。また、過去の申請データを検索する機能も十分ではなく、必要な情報を即座に参照できないことが業務の支障となっていた。こうした課題を解決するため、自社特有の要件を満たすシステムの内製化も検討したが、開発コストや維持管理の観点から合理的ではないと判断し、外部サービスの導入を決めた。
kickflowの採用にあたり、内製システムと柔軟に連携できるAPI機能を備えている点を高く評価した。また、検索機能や一覧画面の視認性など、従業員にとっての使いやすさが充実している点も重視された。さらに、承認経路の複雑な条件分岐設定など、企業の内部統制に必要な機能が網羅されており、サービスとしての総合的な完成度が高いことが決め手となった。
導入の効果として、API連携による申請業務の統制強化が挙げられる。社内システムと連携させることで、不適切な申請が行われそうになった際にシステムが自動で検知し、ブロックする仕組みを実現した。これにより、人手によるチェックの負担を減らしつつ、ガバナンスを強化している。
また、業務効率も大幅に向上した。ビジネスチャット「LINE WORKS」との連携機能や、改善された検索機能を活用することで、申請から承認完了までのリードタイムは従来の半分近くまで短縮された。システム管理面でも効果が出ており、組織変更時の設定を事前に準備できる「組織図事前作成機能」により、変更当日の設定作業負荷が軽減され、管理者の精神的な負担軽減にもつながっている。