三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは、iPhoneやApple Watchを客室のドアにかざすだけで解錠できるAppleウォレットのルームキーサービスを開始した。3月4日、三井不動産および三井不動産ホテルマネジメントが発表した。同日より「三井ガーデンホテル銀座プレミア」など3施設で提供する。物理的なキーを不要にすることで、ゲストの利便性向上とチェックインプロセスの効率化を図る。今後は対象ホテルを順次拡大していく計画だ。
今回のサービス導入により、宿泊客は自身のiPhoneやApple Watchをタップするだけで、客室だけでなく、エレベーターや共用スペースといったホテル内施設の解錠が可能になる。デバイスのロックを解除せずに利用できるエクスプレスモードや、iPhoneの充電が必要な時でも解錠できる予備電力機能にも対応。非接触でのシームレスな滞在体験を実現し、物理的なプラスチック製ルームキーの使用削減による環境負荷の軽減も目指す。
システム基盤には、Vingcardのセキュリティアクセスソリューションを採用した。クラウドベースの管理システム「Vostio Access Management」を活用することで、最新の暗号化技術に基づいたデジタルルームキーの発行が可能となっている。各拠点に高コストなサーバーを設置する必要がなく、自動ソフトウェアアップデートによって最新のセキュリティリスクにも柔軟に対応できる点を評価した。
ルームキーの発行は、会員向けアプリ「MGH Rewards Club」を通じて行う。事前手続きを完了させるとルームキーがAppleウォレットに追加され、チェックインが可能になったタイミングで通知が届く。部屋の準備が整い次第アクティベートされる仕組みで、部屋番号もウォレット上
プライバシー面では、Appleのデバイスに組み込まれたセキュリティ機能を活用している。宿泊客がいつどこでキーを使用したかという情報はAppleと共有されず、サーバーにも保存されない。万が一デバイスを紛失した際も、「探す」アプリから即座にデバイスをロックし、ルームキーを無効化できる。
三井不動産グループはVingcardの技術を活用することで、ホテルのセキュリティを強化するとともに、滞在中に発生する課題を取り除き、宿泊客にスムーズで満足度の高い体験を提供できるとしている。三井不動産ホテルマネジメントは、三井ガーデンホテルズ、ザ セレスティンホテルズ、sequenceの各ブランドを展開しており、今回の導入施設は三井ガーデンホテル銀座プレミア、sequence MIYASHITA PARK、sequence SUIDOBASHIの3カ所となる。今後はグループ内の各ブランドで対象施設を順次拡大し、デジタル技術を活用した付加価値の高い宿泊サービスの提供を加速させる。