八十二銀行、AvePoint製品で業務基盤のバックアップ強化 改正電帳法対応も

2024年9月13日15:15|ニュースCaseHUB.News編集部
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 八十二銀行は、2024年2月にクラウドデータバックアップシステム「AvePoint Cloud Backup」を導入した。「Microsoft 365」のバックアップ環境を高度化し、改正電子帳簿保存法に対応したデータの長期保存やバックアップ・復元が可能な仕組みを整えたとしている。同製品提供元のAvePoint Japanが9月12日に発表した。

 AvePoint Cloud Backupは、Microsoft 365向けデータ保護ソリューション。自動バックアップ機能により各アプリケーションのデータを保護するとともに、誤削除やマルウェア攻撃などでデータが損失した場合も迅速に復旧可能だという。

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八十二銀行

 八十二銀行は22年に全社的な業務基盤としてMicrosoft 365を導入したが、BCP対策の観点などからバックアップシステムの整備が大きな課題となっていた。しかし当初は「人員面、費用面のハードルがあり、一旦は導入を見送った」という。その後、電子帳簿保存法改正に伴い請求書・領収書などの書類を電子データとして保存することが義務化されたことから、改めてバックアップ環境を本格的に整備することになった。

 AvePoint Cloud Backupの採用にあたっては、サポート体制の充実度やコストパフォーマンスを評価した。また、事前に操作感や運用手順を確認できる試用版ライセンスが提供されており、使い勝手や導入後の運用をイメージできたことも製品選定のポイントになったとしている。

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AvePoint Cloud Backupの画面イメージ

 バックアップシステムは24年2月に稼働を開始し、電子帳簿保存法へのスムーズな対応を実現したほか、利便性も大きく向上したという。Microsoft 365の標準仕様では実現できない長期間のデータ保存が可能になり、ユーザーからのデータ復旧の要望などにも応えやすくなったとしている。

 八十二銀行は2023年に長野銀行を完全子会社化し経営統合。八十二システム開発も吸収合併し、デジタルテクノロジーの積極的な活用に向けて体制を整えた。26年1月には長野銀行と合併し、八十二長野銀行として業務を開始する予定だ。八十二銀行システム部システム企画主任調査役の西村英昭氏は、「今後もクラウドシステムを積極的に活用しながら、業務基盤のさらなるアップデートを継続していく」としている。

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