広済堂ネクスト、AWS管理の外部移管で属人化業務を30%超削減

2026年7月14日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 広済堂ネクストは、複数の顧客環境にまたがるAWSアカウントの管理および運用保守業務を外部に移管し、運用の標準化を進めている。システム開発ベンダーとしてはナレッジコミュニケーションを選定し、伴走支援を受けた。7月13日、ナレッジコミュニケーションが発表した。特定担当者への業務依存という長年の課題を解消し、自社サービスへのリソース集中を図る。

 広済堂ネクストは、広済堂ホールディングス傘下の「情報ソリューション事業」を担う中核企業で、印刷・IT・BPOを組み合わせたワンストップ型のソリューションを提供する企業である。同社では、複数の顧客環境におけるAWSアカウント群を自社で管理していた。しかし、一部の管理業務が特定の担当者に依存しており、運用の属人化が長年の課題となっていた。安定した運用体制を維持しつつ、自社が注力すべきサービスに人員を配置するため、業務の外部移管と標準化の検討を開始した。

 ナレッジコミュニケーションの選定にあたっては、AWSに関する知見と運用実績に加え、単なる業務の引き継ぎにとどまらず、属人化の解消や権限管理の適正化、運用フローの標準化まで見据えた提案を評価した。また、複数のAWSアカウントを段階的かつ安全に移管できる体制や、移管完了後も継続して伴走支援を受けられる点も決め手となった。

 プロジェクトでは移管前のフェーズとして、対象のアカウントや担当者ごとに分散していた運用タスク、権限設定、障害対応手順の棚卸しを実施。管理対象と定常作業を一覧化した上で移管計画を策定した。

 移管中のフェーズでは、計画に沿って業務を段階的に引き継ぎつつ、権限管理方針の見直しや運用手順書の整備、問い合わせおよび障害対応フローの標準化を並行して推進した。「AWS IAM」ロールの最小権限化によってガバナンスを強化し、「AWS CloudTrail」で操作ログを一元管理することで監査や追跡が可能な体制を整備。あわせて「Amazon CloudWatch」によるリソース監視を導入し、運用保守の安定化と迅速な障害対応を実現した。

 新たな体制への移行により、設計から移管完了までを約2カ月という短期間で実現した。運用情報の可視化と手順の標準化が進んだことで、特定担当者に依存していた業務を30%超削減した。これにより運用品質の平準化とガバナンス強化の基盤が構築され、広済堂ネクストはAWSの運用負荷を軽減しながら自社サービスへ一層注力できる環境を整えた。

 移管完了後も、定常運用の継続支援に加え、ガバナンス強化やコスト最適化、定期的な運用レビューを通じた継続的な改善についてナレッジコミュニケーションによる伴走支援を受けている。今後は安定運用を基盤として、管理ルールの標準化やセキュリティ強化を段階的に推進していく。

ニュースリリース