Joshin、全事業所で顔認証の打刻開始 パスワード管理解消と衛生向上へ

2026年7月14日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 Joshinは、国内全事業所の従業員を対象に、画面に直接触れることなく手などのジェスチャー操作だけで勤怠打刻ができる顔認証システムを導入し、本格稼働を開始した。システム基盤には、NECの顔認証クラウドサービス「Bio-IDiom Services」および顔認証エッジデバイス「UBio-N Face Pro」を採用した。7月13日、NECが発表した。従来のパスワード入力に伴う管理ストレスや打刻遅滞を解消するとともに、共用端末の衛生面向上や適正な労働時間管理を進める。

 Joshinは、関西を地盤とする大手家電量販店チェーン「ジョーシン」を展開している。同社では、PCのブラウザーからWebタイムレコーダーを起動し、IDとパスワードを入力して勤怠打刻を行っていた。しかし、パスワードの失念によって運用の担当部門による都度の対応や、それに伴う打刻の遅滞が発生していた。また、一部の従業員にとってPCの操作自体が負担となっていたほか、店舗や各事業所では共用PCを使用するため、感染症対策をはじめとする衛生面の懸念も課題となっていた。さらに、店舗や修理、配送部門に勤務する従業員には制服の着用が義務付けられており、適正な労働時間管理を行うために、更衣室での着替え前後にリアルタイムで打刻ができる環境の整備が求められていた。

 こうした課題を解決するため、生体認証方式による勤怠打刻の導入検討が進められた。さまざまな認証方式がある中で、顔認証方式は身体的なコンディションに左右されにくく、顔写真の登録のみで誰もが簡単に利用できる運用面の利便性が評価された。加えて、打刻時の顔写真がログとして残るため、後から本人確認が必要になった際も容易に確認できる点や、機器に直接触れない非接触でのオペレーションが可能なこと、さらに顔表面の温度測定も行えるため、感染症対策面でも有効であると判断され、採用に至った。

 今回、全事業所に導入された顔認証エッジデバイスは、マスク着用時でも高精度な認証が可能であり、印刷した写真や動画を用いた他人によるなりすましをブロックする機能を備えている。また、暗所でも利用できるLED照明や、多様な環境への設置に対応する防じん、防滴設計も備えている。この端末の非接触勤怠打刻オプションとジェスチャー認識機能を活用することで、画面に直接触れることなく、手などのジェスチャー操作だけで出勤や退勤などの打刻を衛生的に完結することが可能となった。

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ジェスチャー認識を組み合わせた顔認証の様子

 システムはクラウド上で構築されており、各店舗の端末で取得された打刻ログや認証データはクラウドサービスへ集約される。また、API連携により勤怠管理システムをはじめとする既存システムと連携したシームレスでセキュアな構成を実現している。導入にあたってはソフトバンクが協力し、全体プロジェクトマネジメントを担当。顔認証ソリューションと他社勤怠システムを連携するための設計、構築、運用を推進した。これにより、多拠点における均質かつ効率的な運用を実現しやすい環境整備を支援し、現場負荷の軽減と効率的かつ安定した店舗運営に貢献している。

 更衣室の壁面やその周辺に端末を設置したことで、従業員は更衣の直前や直後にスムーズな打刻ができるようになった。現場の従業員からは、共用端末に触れることなく非接触でオペレーション可能な点や、煩わしいパスワード管理から解放された点、PC操作と比較して打刻にかかる時間が大幅に短縮された点などが評価されている。システムの導入により、従業員の管理ストレスや主管部署への問い合わせ対応が解消され、設置場所の最適化と相まって、勤怠打刻の遅滞抑制に大きく貢献している。

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