ジャパンメディックは、インテックの「マネージドクラウドサービス on AWS」を導入した。2024年4月17日、TISインテックグループのインテックが発表した。医薬品・医薬部外品の開発・製造・販売を行うジャパンメディックは、基幹システム(生産管理、販売管理)とADサーバやファイルサーバなどの基盤をアマゾン ウェブ サービス(AWS)に移行した。
ジャパンメディックでは、ITリソースの柔軟性やデータベースソフトのライセンス管理などに課題があり、スモールスタートでコスト最適化が可能なAWSへの移行を検討していた。製薬業では「GMP省令」という医薬品を作るための製造と品質の管理基準を遵守しており、システム変更の際にも従来通り製造販売が行えるかを検証することが必須となる。インテックは製薬業での基幹システム移行実績も豊富であったことから、「マネージドクラウドサービス on AWS」が採用された。
今回の導入により、ジャパンメディックは基幹システム(生産管理、販売管理)とADサーバやファイルサーバなどの基盤をAWSに移行、運用管理をダッシュボードで一元化し、業務の効率化を実現した。月額利用になったことで、データセンター利用時と比較してハード面のコスト削減にもつながった。ITリソースの柔軟性という点では、ニーズに応じて柔軟にサーバやメモリを増減しやすく、テスト環境の構築が容易となり、リリースの品質向上が期待できる。また、AWSに移行したことでITリソースの分散配置ができるようになり、BCP対策も大幅に強化できた。
ジャパンメディックでは、2030年に向けたビジョンに社内環境の整備を掲げており、ITを活用して業務負荷を軽減し、新たなチャレンジをするエネルギーや時間の創出を目指している。インテックは、今後もジャパンメディックのITを用いた業務改革の取り組みを支援していく。