リーディングマークは、コスト削減と業務効率化を目的としてAWSコスト管理ツール「srest」を採用した。srestを提供するメタップスホールディングスが3月18日に発表した。
HR Tech事業を展開するリーディングマークは、「ミキワメ」シリーズを通じて企業の採用・組織課題をテクノロジーで解決し、事業を拡大している。近年、事業拡大に伴う新規プロダクトの開発、検証環境の拡大、ユーザー数の急増により、利用しているAWS環境のコストが増加傾向にあった。さらに、事業部ごとに複数のAWSアカウントを利用していたため、コスト管理が煩雑化し、作業効率の低下が課題となっていた。
こうした状況を改善するため、リーディングマークはコスト管理の効率化と業務の生産性向上を両立できるツールの検討を開始。その結果、複数のAWSアカウントを一元管理し、コスト状況を容易に把握できるsrestの採用を決めた。AWS Health情報の統合管理や通知機能の利便性、コストパフォーマンスの高さも選定の決め手となった。
srestの導入で、リーディングマークではチーム内での情報共有が効率化され、迅速な意思決定が可能になった。特に、デイリーミーティングでの活用により、各アカウントのリソースコストの把握や適切なアクションの決定・検証がスムーズに進むようになった。検証環境のECSを業務時間外に停止するコスト削減策では、srestのアナリティクス機能を活用したモニタリングを実施し、その結果をもとに他の検証環境への展開を迅速に決定する。これにより、2024年10月と比較して12月のECSコストは約30%削減された。
また、srestのログ管理機能を活用してAWS Healthを管理することで、EOL対応やメンテナンス作業の優先順位が明確になり、スムーズなタスク管理が実現。これにより、SREチームの業務負担が軽減され、日々の運用効率が大幅に向上した。SREチーム全体の運用効率向上とコスト管理に対する意識の高まりにより、新規プロダクトの開発やユーザー数の急増という状況下でも、AWS全体の料金として約11%のコスト削減に成功した。
導入にあたりsrestのUIの使いやすさに加え、導入サポートが手厚かったため、運用面での負担を感じることなくスムーズに進められた。これにより、SREチームは「事業の成長を助けるコスト削減」という守りの業務にも積極的に取り組めるようになった。リーディングマークは、srestの導入によるコスト削減と運用効率の向上を活かし、今後もHR Tech事業のさらなる拡大を加速していく。
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