愛媛県松山市に本社を置くアイムービックは、プロジェクト管理ツール「Backlog」を導入し、ベトナムのパートナー企業とのオフショア開発におけるチームワークマネジメントを強化した。2024年12月12日、Backlogを提供するヌーラボが発表した。
アイムービックは、Webサイト、システム開発などを手掛けるIT企業。オフショア開発を積極的に活用し、ベトナムの企業と連携してプロジェクトを推進している。しかし、従来のエクセルを使ったプロジェクト管理では、バージョン管理やファイル管理に手間がかかり、最新版の把握が困難になるなどの問題が発生していた。複数のプロジェクトを同時進行する中で、進捗状況を効率的に把握し、情報を一元管理できるツールが必要だった。
そこでアイムービックは、直感的で分かりやすいUIと、非エンジニアでも簡単に操作できる点を評価し、Backlogを全社的に導入した。Backlogを活用することで、タスクの進捗状況を可視化し、遅延の早期発見や担当者への迅速なサポートが可能になった。また、ソースコードの変更履歴を容易に把握できるようになり、新規ファイルの作成やファイル名・日付による管理の必要がなくなり、業務効率が大幅に向上した。
さらに、Backlogを通じて「共通のルールづくり」と「業務の見える化」を実現した。タスク登録時に「誰が・何を・いつまでに」という情報を明確化し、テンプレートを活用して必要な情報を確実に伝える仕組みを構築したことで、ベトナムのパートナー企業との円滑なコミュニケーションを維持し、文化や言語の違いを超えた効果的なチームワークを実現した。
アイムービックのエンジニアである小阪氏と久米氏は、「Backlogは、オフショア開発だけでなく、バックオフィスやデザイン業務など、全社的に活用している。ただ、社員数が増加する中で、より適した運用方法を模索する必要が出てきており、現在、Backlogをベースにした運用体制の見直しを進めている」とコメントしている。
また、ベトナムのパートナー企業との協業については、「若いメンバーが多く意思決定のスピードが速いことや、成果が報酬に直結する環境で高い意欲を持つ姿勢が印象的だ。このような環境でプロジェクトを成功させるには、チーム内の明確な役割分担と業務の見える化が欠かせない。また、それらの実績をログとして蓄積し、次のプロジェクトに活用する仕組みを構築することも重要だ。Backlogはこれらのプロセスを支えるツールとして不可欠だ。今後も、部門や国を超えたメンバーとプロジェクトを成功させるために、Backlogを中心としたタスク管理を進化させていきたい」と述べている。