マイクロソフト、Bing対話型検索でオラクルのクラウドインフラ活用 AIサービス急成長に対応

2024年9月9日08:10|ニュースリリース公開日 2023年11月7日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 マイクロソフトが、検索エンジンBingの対話型検索機能向けにオラクルのクラウドインフラストラクチャを活用することを決定した。2023年11月、オラクルが発表した。急成長するAIサービスの需要に対応するため、複数年にわたる契約を締結。マイクロソフトは自社のクラウドサービスAzureと併せ、オラクルのOracle Cloud Infrastructure(OCI)のAIインフラを利用し、対話型検索に最適化されたAIモデルの推論処理を行う。

 Bingの対話型検索では、検索結果の評価・分析に強力なコンピューティングインフラが必要となる。マイクロソフトは今回の提携により、OCIの大規模コンピュートリソースをAzure Kubernetes Serviceなどのマネージドサービスで効率的に運用できるようになる。これにより、増加する対話型検索の需要に柔軟に対応できる体制を整える。

 推論モデルの運用には、数千のコンピュートインスタンスとストレージインスタンス、数万のGPUが必要とされる。これらをマルチテラビットのネットワーク上で単一のスーパーコンピュータのように機能させることで、高度な検索機能を実現する。

 マイクロソフト Search&AIマーケティング担当グローバル責任者のディヴィヤ・クマール氏は「OCIをAzureのAIインフラと併用することで、より多くの顧客にアクセスでき、多くの検索結果のスピードを向上できる」と述べた。

 一方、オラクルOCI担当シニアバイスプレジデントのカラン・バッタ氏は「生成AIは画期的なテクノロジーの飛躍だ。マイクロソフトをはじめ何千もの企業がOCIのAI機能を使って新しい製品を構築し実行できるようサポートしている」と語った。

 マイクロソフトは今回の提携により、最新のAIテクノロジーを活用したBingの対話型検索機能をより多くのユーザーに提供できるようになる。同時に、検索結果の処理速度向上も期待できる。両社の協業により、AIを活用した次世代の検索サービスの普及が加速する可能性がある。

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