BNPパリバ、金融商品の管理高度化へPLMの利用拡大 顧客向け価格管理をデジタル化

2026年7月5日18:29|ニュースCaseHUB.News編集部
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 BNPパリバの証券サービス部門は、グローバルオペレーションにおける製品ライフサイクルマネジメント(PLM)の高度化を目的に、ArasのPLMソリューション「Aras Innovator」の利用を拡大した。7月2日、アラスジャパンが発表した。同部門は2020年に同システムを採用し、段階的に展開を進めてきた。今回の利用拡大により、新たに顧客向けの価格管理プロセスのデジタル化を図り、業務の俊敏性や信頼性のさらなる向上を目指す。

 世界有数の資産管理銀行であるBNPパリバの証券サービス部門は、27か国にまたがるネットワークを擁し、多角的なポストトレード・資産管理ソリューションを提供している。銀行業界では激しい競争や規制要件の厳格化、顧客期待の高まりといった環境変化が続いており、同部門では商品やソリューションを迅速に設計・調整・最適化するための継続的なイノベーションが求められていた。

 同部門は、金融商品のライフサイクルが工業製品のそれと類似しており同様の課題を抱えている点に着目。2020年にAras Innovatorを採用し、従来は製造業を中心に導入されてきたPLMテクノロジーを金融業界でいち早く取り入れた。これまでに1300人以上のユーザーへ段階的に展開し、複数の市場や地域にまたがる100種類以上の製品データの 一元化、金融規制への準拠、トレーサビリティの確保や統制プロセスの強化といった成果を上げてきた。

 これまでの導入成功とシステムの進化を踏まえ、同部門は新たな戦略的取り組みとして、顧客向けの価格管理プロセスを担う「プライシング・モジュール」のデジタル化に着手した。新しいモジュールは2025年3月から9月にかけて設計・開発され、世界中の従業員600名に向けて展開された。これにより、提供商品やソリューションのカタログ管理から、新規顧客向けの価格設定にいたるプロセスのデジタル化を完了させた。

 集中型データ管理の採用は、金融商品の変更履歴記録によるコンプライアンス強化や、自動化されたワークフローによるリスク管理の向上、プロセスの最適化によるイノベーションの促進といった恩恵をもたらしている。

 同部門の製品ライフサイクル変革責任者であるファビアン・アルブシェール氏は、Aras Innovatorは現在、製品開発プロセスにおける強固なデジタル基盤として機能していると説明。ビジネス部門とサポート部門の連携を強化して共通認識の形成を支援するとともに、信頼できる唯一の情報源として、製品の完全性と信頼性を確保しながらプロセスの標準化と最適化を支援していると話している。

ニュースリリース