BoConcept社、3Dプランナーで購買体験を革新

2025年7月4日00:24|ニュースCaseHUB.News編集部
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 BoConcept社は、顧客の購買体験の革新を目的に、ダッソー・システムズの3Dルームプランニングソリューション「HomeByMe」を採用した。6月26日、ダッソー・システムズが発表した。世界65カ国で展開する店舗とオンラインのデザイン・販売業務に導入し、顧客がバーチャルツインで家具を自分好みにカスタマイズできる環境を整える。これにより、設計プロセスの迅速化やサプライチェーンとのデータ連携効率化を図り、納品までのリードタイム短縮を目指す。

 手頃な価格のプレミアム家具をグローバルに展開するBoConcept社では、パーソナライゼーションや個性を反映した空間づくり、充実したデジタル体験、そして迅速な納品といった顧客からの多様なニーズへの対応が求められていた。同社はこれらのニーズに応えるため、オンラインと実店舗をシームレスに融合したショッピング体験の実現を目指し、5年間のパートナーシップの下でHomeByMeの導入を決定した。

 HomeByMeは、販売店が3Dでインテリアを設計できる「3Dルームプランナー」と、ウェブベースの「プロダクトコンフィギュレーター」で構成される。顧客はこれらのツールを用いて、オンラインまたは店舗で家具の色、素材、サイズなどを自由に選択・変更し、高解像度のバーチャルツインで仕上がりを確認できる。完成後の空間を視覚的にシミュレーションしながら、世界約300の店舗で販売スタッフと協力し、オーダーメイド家具のデザインを完成させ、購入まで進めることが可能になる。

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HomeByMeのイメージ

 このソリューションの導入により、BoConcept社は顧客とより密接に連携して設計プロセスを迅速化できる。また、従来の手作業による煩雑な販売工程を排除し、サプライチェーンへのデータ連携を効率化することで、納品までの全体プロセスを加速させることが可能になるとしている。

 BoConcept社のIT部門責任者であるソレン・ハンセン氏は、「パーソナライゼーション、個性を反映したスタイル、および空間づくりは、充実したデジタル体験と迅速な納品を求める当社のお客様にとって重要である。HomeByMeソリューションによって、家具の購入・販売体験の向上を実現できる」と述べている。

 ダッソー・システムズによると、ヨーロッパでは34%の消費者が新たなリビング家具の購入時にコンフィギュレーターの使用を希望しているという。同社は、BoConcept社が今回の導入によって市場動向に対応し、業界でのリーダーとしての地位をさらに強化できるとしている。

ニュースリリース


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