超小型衛星の開発を手がけるアークエッジ・スペースは、勤怠管理や工数管理の効率化を目的に、統合型クラウドサービス「TeamSpirit」を採用した。7月4日、TeamSpiritを提供するチームスピリットが発表した。SaaS型ERP「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」と連携させ(関連記事)、プロジェクトごとの人件費管理も精緻化する。事業拡大を見据えた経営基盤強化の一環だ。
アークエッジ・スペースは、地球低軌道から深宇宙探査、月面インフラ構築まで、幅広いミッションに対応する超小型衛星の開発を行う宇宙スタートアップ企業。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)やJAXA(宇宙航空研究開発機構)とも連携し、日本の宇宙産業を牽引する企業として期待されている。
同社ではこれまで、基幹業務を部門ごとの個別システムやスプレッドシートで管理しており、今後の事業拡大に対応するための基盤整備が課題となっていた。特に、監査対応の強化、業務の効率化、より精緻なプロジェクト管理が急務だったという。
これらの課題を解決するため、同社は経営基盤となる基幹システムの刷新を決定。勤怠管理と工数管理の基盤としてTeamSpiritを、ERPとしてSAP S/4HANA Cloud Public Editionを採用した。
TeamSpiritの選定にあたっては、様々な勤務体系に柔軟に対応できる点や、勤怠データと工数データの整合性をシステムで担保できる点を評価した。また、TeamSpiritで取得した勤怠・工数の業務ログをSAP S/4HANA Cloudと連携させることで、プロジェクトごとの人件費をより正確に把握・管理できる点も採用の決め手になったという。