琉球銀行は、多様な接点によるゴールベースアプローチの実践を目的に「Financial Services Cloud」を採用した。7月7日、導入をテラスカイと共同で支援した日本システム技術が発表した。顧客一人ひとりのニーズに合わせた提案を可能にし、営業活動の効率化を図るという。また、ノーコード・ローコード開発により、将来的な内製化で市場の変化に迅速に対応できる体制の構築を目指す。
琉球銀行は、2025年4月に開始した中期経営計画「Empower 2025」で、「地域経済の好循環サイクルを実現し、地域とともに成長する金融グループ」という長期ビジョンを掲げている。このビジョン実現に向けた重点戦略の一つである「多様な接点によるゴールベースアプローチの実践」を推進するため、次世代のCRM/SFA(顧客関係管理/営業支援)システムとしてセールスフォース・ジャパンが提供するFinancial Services Cloudの採用し本稼働を迎えた。
新システムの導入で、営業担当者は顧客のライフイベント情報などを蓄積し、個々のニーズや課題を起点とした提案活動が可能になる。また、本部との情報連携もオンライン化されるため、専門的な課題に対しても迅速な対応が図れる。さらに、スマートフォンから顧客情報の閲覧や交渉履歴の入力ができる環境を整備。営業活動を効率化することで創出された時間を顧客とのコミュニケーションに充て、より強固な信頼関係を構築することが期待される。
今回のシステム構築は、将来的な内製化を見据え、Salesforceの標準機能を最大限に活用したノーコード・ローコード開発で行われた。これにより、外部環境の多様化や市場、ユーザーのニーズの変化に対し、琉球銀行が主体的かつ迅速にシステムを改善・進化させることが可能になる。外注と比較して、開発期間の短縮とコスト削減にもつながる。
本プロジェクトは、日本システム技術とテラスカイが共同開発体制を構築。データ連携からシステム構築、さらに将来の内製化による運用までを一貫して支援した。
琉球銀行の取締役頭取である島袋健氏は、「当行は、地域社会の発展に寄与する銀行を目指して、顧客のさまざまなニーズによりきめ細かく対応できるようサービス基盤の構築に取り組んできた。この度、金融機関に豊富な実績と高い拡張性をもつFinancial Services Cloudを当行のCRM/SFAに採用することで、データ利活用により、お客様理解を深め、課題解決に取り組んでいく」と述べている。
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