アークエッジ・スペース、SAPのクラウドERPで衛星事業の基盤強化

2025年5月29日22:29|ニュースCaseHUB.News編集部
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 アークエッジ・スペースは、監査対応の強化や業務効率化、衛星開発プロジェクトにおける収支管理の正確化を目的に、SaaS型ERP「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」を採用した。5月29日、SAPジャパンとシステム構築を担当したフォーカスシステムズが発表した。

 アークエッジ・スペースは、地球低軌道から深宇宙探査、月面インフラストラクチャー構築まで幅広いミッションに対応する超小型衛星の開発を手掛けている。NEDOやJAXAとも連携し、日本の宇宙産業や産業全体の成長と技術革新を牽引するリーディングカンパニーとして期待されている。

 同社では、部門ごとに個別のシステムやスプレッドシートが点在し、今後の事業拡大に向け基幹システムの強化が課題となっていた。監査対応や業務効率化、プロジェクトごとの正確な収支把握が急務となり、経営基盤としての基幹システム強化を本格的に検討。検討開始から約3カ月で「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」の採用を決めた。

 採用理由について、アークエッジ・スペース代表取締役CEOの福代孝良氏は「当社の規模でSAPのERPを採用できるとは考えていなかったが、急速に成長するスタートアップ企業でも導入しやすいコストでありながら、基幹システムのグローバルスタンダードとしての信頼性が決め手となった」と述べている。

 SAP S/4HANAの導入は、2025年4月からフォーカスシステムズをパートナーとして開始された。アークエッジ・スペースは導入効果として、監査対応の強化や業務効率化、プロジェクトごとの正確な収支把握を挙げている。部門ごとに分散していた情報が一元化され、経営判断の迅速化や、今後の事業拡大に向けた基盤構築が期待できる。

 アークエッジ・スペースは、SAP S/4HANA Cloud Public Editionを活用し、業務の標準化とソフトウェアを活用した攻めの経営、将来的なAI活用によるさらなる効率化やイノベーションの実現を目指す。

ニュースリリース


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