CCCMKHD、Dataikuで分析業務を標準化 営業のセルフサービス分析も可能に

2026年2月24日23:33|ニュースCaseHUB.News編集部
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 CCCMKホールディングス(CCCMKHD)は、分析業務の標準化と営業部門のセルフサービス分析環境の整備を目的に、AI活用プラットフォーム「Dataiku」を採用した。2月24日、同社とDataiku Japan、導入を支援した日鉄ソリューションズ(NSSOL)が発表した。全国約1.3億人の会員データをより迅速かつ高度に活用できる体制を構築し、クライアント企業へのデータドリブンな意思決定支援を強化する。

 CCCMKHDは、Vポイントプログラムの膨大な購買・行動データを活用し、マーケティング施策の支援を展開している。しかし、従来は人材やツール、データが各レイヤーで分断されており、同様の分析作業を都度繰り返す非効率性や、業務の属人化が課題となっていた。データアナリストが定型作業に時間を追われ、高度な分析設計や価値創出に注力できない状況を改善するため、プラットフォームの刷新を決断した。

 Dataikuの選定にあたり、既存のSnowflakeデータ基盤とシームレスに統合できる柔軟性を高く評価した。また、スキルレベルの異なるユーザーが同一プラットフォーム上で協働できる点や、分析プロセスの可視化と再利用を可能にするワークフロー管理機能も決め手となった。さらに、生成AIを活用したAIエージェント開発により、営業部門での自律的な分析を実現できる拡張性も重視した。

 今回の導入により、営業部門ではAIエージェントやAIチャット機能を活用し、特定カテゴリーの購買傾向分析やキャンペーン成果の抽出といった基礎分析を自律的に実行できるようになる。これにより、クライアントへの提案スピードと質の向上が期待できる。一方、データアナリストは定型業務から解放され、新たな分析テーマの創出や高度な機械学習モデルの開発など、より付加価値の高い業務に専念できる環境が整う。

 システム構築と定着化はNSSOLが支援した。既存のPythonやRによる分析環境、BIツールからの段階的な移行計画を策定したほか、セキュリティガバナンスの設定や、CCCMKHDの担当者が自律的に運用するためのオンボーディングプログラムを提供した。

 CCCMKHDテクノロジー戦略本部本部長の松井太郎氏は、今回の取り組みは単なるツールの刷新ではなく、分析業務全体のあり方を見直す組織変革であると説明する。営業部門でのセルフサービス分析が可能になることで、組織全体にノウハウを蓄積し、業務効率化を実現できると確信しているという。将来的には、この取り組みで培った知見をクライアント向けのデータ活用支援サービスとして外販することも視野に入れている。

 今後は、コンサルティング部門を中心とした全社展開を進め、営業プロセス全体におけるデータ活用の高度化を推進する方針だ。1.3億人規模のデータ資産を基盤に、より高付加価値な意思決定支援の提供を目指す。

ニュースリリース